Bullet of the promise

□第二六話
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≪さあ、大変なことになりました!



突然飛び出した怪盗キッドのテレポーテーション宣言!

果たしてキッドはこの囲いごから本当に脱出することが出来るのでしょうか?≫



≪伝説のミュール、パープルネイル・・・この通り確かに頂戴しました。

ではまた、十数秒後に時空を超えた先でお会いしましょう≫






ボンッ!








突如出てきた煙が消えると共にキッドはその場から姿を消した。






≪まさに瞬間移動なのでしょうか?≫

















『煙と一緒に群集に紛れたのでしょうか?』



「恐らくそうでしょう」





しかし、まだこれでは瞬間移動とは言えません。


網の近くでは恐らく鈴木相談役の警備がされているでしょうから、にげることは出来ない。





「さて、どう来るか・・・」





















≪怪盗キッドは今どこに・・・!≫







アナウンサーが話しているカメラの目の前で何かが横切った。



それを受け取った人を見ると、カードみたいで裏にはそれぞれカウントダウンのような英数字が書かれていた。










Three 






















Two 



















One













ボンッ!














再び煙が出る音が聞こえたが、出たのはなんとビルの屋上だった。





しかもそこには、月をバックにした怪盗キッドの姿が・・・








≪キッドです!怪盗キッドがビルの屋上に突然姿を現しました!≫






















『Wow……』



「………。」






関心する私の隣で沖矢さんは腕を組んでテレビをじっと見ていた。



















≪鈴木次郎吉相談役にお伝えください。


“貴方から送られた品、確かに預かりましたが・・・


残念ながら・・・片方は模造品。

これはそちらにお返ししますので、可能ならば明晩再びこの場所で用意して頂けるとありがたい。



愛しい女性に送るのに片方のみでは機嫌を損ねるだけですから”




では…≫









そしてキッドはビルから落ちたのかと思いきやすばやくハンググライダーを広げ、その場を去って行った。
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