Bullet of the promise

□第三一話
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『それで?ていと銀行といいさっきの話といい・・・何なんですか?』







話を聞き終わり店員と別れ、沖矢さんに聞いた。







「いえ、昨日の振り替えニュースに知人がいたので、この近辺に住んでいるのかと思って・・・

会えたらラッキーだなと」




『それがさっきの“黒い帽子を被った頬に火傷をしている男”なのね・・・

あの人、沖矢さんの知人だったんですか・・・』




「!友梨奈さんも会ったのですか?その人に」




『はい。私の知り合いに似ている人だったので本人じゃないかと思いましたが・・・

人違いでした』







何故そんなに驚く?







「・・・すみません、ちょっと用事を思い出したので・・・

すぐに終わらせますから、友梨奈さんはデパート内にいてください」



『・・・分かりました。では3時になったら合流しましょう。


それまで適当にフラフラしてますよ』




そう言って一時別れた。

連れ出しといて放置って…どういうことだ。










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そして約束の3時になりメールで送った場所に来ていた。





『沖矢さん遅いな・・・どうしたんだろう?』





待って約15分。


時計を見ながらなかなか来ない沖矢さんを待っていた。






『あの人、時間にルーズだったっけ?

・・・?』






すると、私のいる通路の横をザザザッと多くの機動隊が通り過ぎた。




不審に思いその場を離れてフロア中を見回りに行った。





(奇妙な袋が上り下りのエスカレーターに2つ、エレベーターに2つ、階段に2つの計6つ・・・

それにさっき機動隊が駆けつけたことを踏まえると…)






嫌な予感、しかもよく当たるほうの予感しかない。


まさか、ここに“来て”るんじゃ…






ピピピッ






考えているなか、電話が鳴った。


表示しているのはさっきまで待っていた沖矢さんだった。








≪ああ、友梨奈さん?

すみません・・・ちょっと厄介な事件に巻き込まれて…≫




『爆弾事件ですよね?』




≪え?≫



『さっき機動隊が駆けつけたこと、私がいるフロア内を見てみる限り奇妙な袋が計6ヶ所置いてあること。

そして・・・沖矢さんがなかなか来ないことを踏まえたら、何かあったのかは予感していました』




≪・・・流石です・・・

ええ、毛利さんたちの近くに爆弾を体に巻きつけた男がいまして…≫







やっぱりか!思わず床に膝着きたくなったよ!orzしたくなったよ!

小五郎さんがいるって事はあのボウヤも来ているのだろう。


まったく、年中無休コンビニよろしく年中無休の吸引器を発動しているみたいですね、あの小さな名探偵は。








≪話によると“覆面をつけた男が毎週送られてくる赤いアンダーウェアの送り主を捜せ”ということらしいです≫



『赤いアンダーウェアか・・・』



≪はい。兎に角、今フロアから降りられない状態なので、友梨奈さんはそこにいてください。

毛利さんのところにはあのボウヤもいますから、大丈夫でしょう≫



『・・・分かりました』



≪それと・・・














外には出ないように・・・≫
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