Bullet of the promise

□第三五話
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パリン!










「痛たたた・・・」



「ちょっと何してるの!?」



「いきなりこのお客様が殴りかかって来られて・・・大丈夫ですか?」



「触んな!」






どうやら判場さんとウェイターで揉め事がありカップガラスが割れた音が店の中に響いた。


ちょいちょい、また何を揉めてるんですかい…







「おい、判場。血が出てるよ!」



「この位、平気平気」



「判場君、話聞いてる?」



「俺が今話があるのは・・・初音だけだよ。

……おう初音か?今どこだ?……んっサヨナラ?何言ってんだ初音。おい、初音!?」













ドオオオォォォン!!













「「「「「『!!?』」」」」」






蘭達がいる席で駐車場に一台の車が大きな音をたて炎上している光景を皆が目にする。




「ま、まさかあの車、初音の・・・












初音えええぇぇぇ!!!」



















あの後、蘭が消防車と救急車、警察に連絡を入れたが加門さんはすでに炎に包まれこの世を去った。


警察の調査が始まって車が燃える直前に加門さんから自殺をほのめかす電話があり、車の中には旅行用のトランクが2つ、炎上した車の傍に加門さんのと思われる付け爪が発見された。







「え、殺人!?自殺じゃなくて?」



「ああ。コナン君が見つけた付け爪の先に僅かに皮膚が付着していてな」







目暮警部があの付け爪は付けられた時間帯はついさっきと言っていいもので彼女が車のそばで誰かと争った時犯人の皮膚の可能性が高く、

トランクに入っていたヘアブラシには毛髪がありそのDNAを照合した結果が付け爪についていた皮膚が判場さんの毛髪とほぼ一致したことにより、警察は婚約者の判場頼太さんを疑っている状況に至る。







「な・・・何言ってんだ!?お、俺が初音を殺したっていうのかよ!?」



「あ、いえ・・・まだピッタリ一致したわけじゃないので・・・

出来れば貴方の承諾を得て正確に鑑定したいんですが・・・」



『……?』







ぴったりじゃなく、ほぼ一致?何でそんな結果が…

高木たちの話を聞いて顎に手をあて考えた。








「落ち着けよ、判場。お前はやってないんだろ?」



「当たり前だ!!」



「でも彼女に抵抗されてひっかかれた傷を誤魔化す為に・・・

わざと僕に殴りかかって、怪我をしたって場合も考えられますよね?」



「な、何だとてめぇ!!」






話の途中に新人のウェイターが入ってきて、判場さんがその男に食いかかった。







「フンッ・・・よく言うぜ。愛しい女が誰かのものになっちまう前に殺したんじゃねぇのか?



ウェイターさんよぉ?」



「え?」



「ちょ、ちょっと待ちたまえ。どういう事かね?」



「自分で言わなねぇんなら俺が言ってやるよ!




コイツは初音とこそこそ密会してた愛人なんだよ!」







判場さんは声を上げウェイターに指差した。





「何、それは本当かね?」



「そりゃー会ってましたよ・・・
何しろ僕は彼女に雇われていた、おプライベートアイ・・・」





ウェイターは掛けていたサングラスを外す。














「探偵ですから」









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