Bullet of the promise

□第四五話
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ザワッ







ザワッ







肌寒い日が続くが、街中のにぎやかさは変わらない。




コナン君たちがクール便のトラックのコンテナに閉じ込められたあの事件の翌日。





カフェで紅茶を飲みながらある人を待っていた。



昨日に比べてさらに外は寒いが、カップに入ったそれを飲むたび温かさが体中に染み渡る。













・・・とは言っても、猫舌なためほんの少しずつしか口に含むことができない。
















「それでね●●君たらね――・・・」



「そうなの!?」













私が座る椅子の後ろに座るキャリアウーマン(?)たちの恋バナ(かな?)を聞き、昨夜のことを思い出す。






















「名前で呼んでください」























彼が何故そんなに名前で呼んでほしかったのか。

理由を聞いたがはぐらかされてしまったような…



安室さんといい沖矢さんといい…








人って不思議な生き物だな・・・












と、カップに口をつけながら思うと、





















「考え事か?」


















聞き慣れた声が聞こえた。


相手が分かっているため口を離しても目線はカップから離さないでおく。













『・・・どうしてそう思うの?』



「お前がそのペンダントを触っている時は大体そうだ」
















・・・しまった。



無意識に触っていたペンダントから手を放す。








「ついでに言うと、今“しまった”と思っただろう?」









・・・読心術・・・?









「断じて違う」




















・・・・・。














『……じゃあ人の心読まないで…』



「俺にとってお前は分かりやすいからな」









そこでやっと顔を上げ見ると、深い青とぶつかる。

相変わらず海のように綺麗な青だ…。









「何年一緒にいて、お前を見てきたと思っている」












頼んだ珈琲のカップを手にして意地悪っぽく小さく笑う彼に、私は返す言葉がなく、再びカップに口をつけて誤魔化した。






















あ、紅茶冷めちゃった…
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