Bullet of the promise

□第四七話
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そして、準備が整い・・・









「せーの・・・」







メリークリスマース!!







パンッ!





パパンッ!!







掛け声とほぼ一緒に鳴らされたクラッカーの音にパーティーは開始された。











「すっげー!美味そう!!」



「本当スゴイ!これ全部友梨奈さんが作ったのですか?」



『昴さんに手伝ってもらいながらね。私一人じゃさすがにこの量は作れないよ』



「「……“昴さん”?!」」






園子ちゃんと蘭はなぜか私の方へ顔を向けた。

なんだ?何か可笑しなこと言ったかな?







「い、いつからですか?!」



『何が?』



「とぼけないでください!いつから昴さんとお付き合いをしたのですか?!」







なんだって!?







『ど、どうしてそうなるの?』



「だって、昴さんの呼び方変わっているから、もしかしてと思って・・・」



『期待を裏切るようで悪いけど、そういうのじゃないよ。

ちょっといろいろあって、そう呼ぶように言われたの』



「じゃあ、昴さんとは・・・」



『付き合ってないよ』



「「………。」」








ちょっと〜…何で黙るの?女子高校生組もだがそこのちびっこ探偵。何故君も黙る?







その後、ゲームをしたり子供たちはサンタ(の格好をした博士)からのプレゼントを貰った。








「そういえば、友梨奈さん。その袋は何?」



『ああ、忘れていた…皆来て来て!』








哀ちゃんに言われて足元に置いていた大きな袋を持ち上げ、コナン君や子供たちを呼んだ。




何か何かと来た子供たちに笑顔で大きな袋から色とりどりの袋を取り出して彼らに渡した。









『はい、私と昴さんからのクリスマスプレゼント!』








渡された袋を受け取り子供たちは頬を赤らめ目を輝かした。


全て配り終えると、早速袋を開ける彼ら。








「おー!!仮面ヤイバーだ!」



「僕はメモ帳です!」



「歩美はぬいぐるみさんだ!可愛い〜!」






仮面ヤイバーのフィギア人形や仮面ヤイバーのメモ帳、クマのぬいぐるみ。





この3人のプレゼントはあっさり決まったけど、中身は大人の小学生2人が結構悩んだ。


結局、決まったのはコナン君はイギリス国旗の模様がついたネクタイ。





そして哀ちゃんは・・・








「セーター・・・」



「それ、先週哀ちゃんが来ていたセーターだよね?」



『今度はワンピースにしなかったけどどうかな?』



「とっても温かそう!!」









先週解れてしまったセーターとは違い、青い色のセーターでシンプルだが地味でないもの。







サイズを見るために着てもらうと…








「スゴイ、ピッタリ!」



「よく似合ってるよ!」



『解けにくくしたから、その分温かいと思うよ』



「ありがとう。また編んでくれて」







また、蘭たちにも・・・







「わ、私たちまで・・・いいんですか?」



『いいの、遠慮しないで。好きで渡しているから』



「わあ!可愛いカチューシャ!」



「私はヘアゴムと髪留め!素敵!!」



「「ありがとうございます!」」








園子ちゃんにはカチューシャよく付けてるし、蘭は髪長いから空手の練習中や料理作るときに使ってもらうために。





真純ちゃんには…





「デジカメ?」






探偵の仕事で色々使うと思って買ったデジカメ。“あの人”がいたら怒られそうだな…


無茶しちゃだめだよ?




真純ちゃんも「サンキュー友梨姉!」と抱きついて来た。可愛い。





サンタ(博士)から私達からとの二つのプレゼントに子供たちは大喜びになってはしゃいだ。








そんな彼らを見て微笑んでいると、懐にある携帯から電話が鳴った。


電話の相手を確認すると、微笑み・・・





『ごめん、ちょっと出てくる』





と言って玄関へ足を向けた。
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