Bullet of the promise

□第五九話
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とても陽気がいい日。






「ん〜、気持ちいい〜!森林浴最高!」






真純ちゃんに誘われて、蘭、園子ちゃん、そして、コナン君と一緒に森林浴に来ていた。








「ホント!空気も美味しいし、癒されちゃうね。あ〜あ、やっぱりお父さんも連れて来て上げたかったな…

ありがとうね、世良さん。誘ってくれて」




『私からも…若者同士の行事に誘ってくれてありがとう』




「友梨姉、まだ若いでしょ!それに、僕もみんなと来られて楽しいよ!」




「でも、意外だよね。世良の姉ちゃんが森林浴なんて」




「ま、ここにはある依頼を受けて来たんだけどな」



「い、依頼って?まさか…」



「探偵の?」



「ああ。依頼されたのは、本当は僕の兄貴なんだけど、その兄貴の高校時代の友人がこれから行く貸し別荘の謎を解いてくれって頼んできたんだけど…兄貴なんか今忙しいみたいでさ。

んで、女子高生探偵のボクが代わりに行ってくれって頼まれたってわけ」




「じゃあ、お兄さんも探偵なの?」



「いや、高校の時よくクラスで起きた事件とか謎とかを兄貴がチャチャっと解決してたらしくてね」



「あれ?でも世良さんのお兄さんって亡くなったんじゃ…」



「ああ、それは一番上の兄。依頼されたのは真ん中の兄貴だよ。

兄2人に妹一人の三兄妹…3人とも苗字が違うけど…」




『………。』







彼女の一番上の兄と面識がある私は少々心配の目で真純ちゃんを見ていたが、彼女はケロッとしているため、それは一瞬で元に戻した。







「何で苗字が違うの?」



「パパが死んだりとか色々あってね。僕はママの旧姓の“世良”だけど、真ん中の兄貴も高校卒業までは世良だったよ」



「じゃあ、世良になる前は、もしかして…」









「あかい…」









「「『え?…』」」







園子ちゃんの呟きに反応して彼女を見た。
隣の真純ちゃんもコナン君も同じのようだ。








「赤い人…さっき木の向こうに赤い人いたよね?」



「う、うん。赤いレインコートに赤いブーツを履いた、髪の長い女の人がさっきまであの辺にいたように見えたんだけど…」




「赤女…」



『「え?」』






ズルッ…――







「うわっ!?」



「!コナン君!」



『――ッ…』






踏み外し転がっていくコナンの腕を瞬時に掴み、それ以上下へ行くのを防いだ。





『大丈夫?コナン君』



「う、うん…――ッ…!?ぬ、沼…?」



「足元には気を付けた方がいいよ。この森、底なし沼があるらしいから」



「「嘘〜!?」」







その後、真純ちゃんの手を借りながら蘭たちのもとへ戻り、貸別荘の方へ再び歩いた。
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