Bullet of the promise

□第六十話
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「でもマジビビったよね、赤女!」





良く晴れたある日。




晴香と買い物へ行った私は、帰り道に下校中の蘭たちに遭遇した。



歩道を歩きながら先日起きた貸別荘事件について話す。










「まあ、実際襲ってきたのは赤女じゃなかったけど」



「ホント…あの時大和警部と諸伏警部が来てくれなかったらどうなってたことか…」



「あの二人が来なくても楽勝に制圧できたと思うけどね。なあ、友梨姉?」



「友梨奈さん、あの愛人の女の人が澄香さんを襲ってくると分かっていたようだったしね」



『なんとなくよ。そういう勘は当たるの』



「ま、世良さんも友梨奈さんもメッチャ強いもんね」



「格闘技以外は何かやってないの?」



「子供の頃は截拳道にどっぷりだったよ。たまに一番上の兄から送られて来るビデオを擦り切れるぐらい観て手本にしてな。それに近所に道場もあったし」






他のスポーツは体育の授業でちょっとかじったくらい。


しかし、中学生になってアメリカに行ってからは向こうの友達とたまに他のスポーツをやっていたそうだ。





「ママともよくテレビでスポーツ観戦してたから、コナン君のフットボールの腕前がかなり高いっていうのも分かっちゃうんだな〜」



「あ、ありがとう…;」



「じゃあ、お母さんは今もアメリカに?」



「ああ、お陰で日本に戻ってからは僕はホテルで一人暮らしさ」





ずっと日本にいる真ん中の兄の家に転がり込むっていう手もあったが断られた、と真純ちゃんは笑って話した。






「でもホテル暮らしなんて実はどこかのお嬢様だったりして?」



「アハハッ!昔から世話になってるパパの友人が金持ちなんだ。まあ、園子君のトコには負けるけど!

他に頼れる親戚とか一人も知らないし、その人には大きくなって恩返ししなきゃなって思ってるんだけどね」



『でも高校生の一人暮らしって色々大変だから、困った事があったら言ってね?』



「うん!ありがとう、友梨姉!」



「………。」







真純ちゃんの話を聞いてなのか、コナン君はますます彼女に不審な目を向けている。












『でも懐かしいな…私も劉も晴香もその制服を着て部活帰りによくどこかのカフェとかで寄り道してたな…』



「あ、そういえば友梨奈さんたちも帝丹高校でしたね」



「制服変わってないんですか?」



『ええ、そのまんま。別に地味じゃないし、デザインを変える必要もないからね』






若かったな、あの頃は…


晴香や高校の友人と遥かの後輩がバカやって……………















今もしてるか。













「あ、ねえ!そのホテルってこの近く?」



「あ、ああ。」



「じゃあ、ちょっと遊びに行っていい?」



「私も世良さんの住んでるとこ見てみたい!」



「別に構わないけど…じゃあ断りのメール入れとくか。本当はこれから兄貴と会う約束してたから」



「え、ああ、じゃあいいよ…」



「へーき、へーき!赤女事件の話を直接話したくて僕が兄貴に無理やり約束させたんだからさ!


友梨姉も来るだろ?」




『え?でも、急にこんな大勢でお邪魔していいの?』



「大丈夫大丈夫!散らかっているのは寝室だけだからさ!」







結局、真純ちゃんが兄にメールを送った後、皆で彼女の住むホテルへ向かった。
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