Bullet of the promise
□第六八話
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さて、あれから二日経ったというのは、赤井さんに「好き」と言ったあの日から二日経ったという事になるわけなのだが…
ただいま私は悩んでいる。
何かというのは、彼と私は一体どういう関係になったのかという事だ。
告白はしたし、された…でもこれって付き合っていることになるのだろうか…?
だって「好き」とは言われても「付き合ってくれ」とは言われていないし…
お互い「好き」同士の両想いとなったわけで、付き合うとは違うのではないのか?
と、ぐるぐる、ぐるぐると考えるが全く分からん。
このまま一人で考えていても、今度は知恵熱が出そうなので、お昼休憩の時間である今、誰かに相談してみようと携帯を取り出す。
≪え?「好きと言い合ったら付き合うことになるか」って?≫
まずは一番付き合いの長い晴香から。
劉の時はどうだったのだろうかと思って連絡した。
≪ちょっ、それって昴さんの事!?何なに、やっと告白OKしたの!?≫
うん。訊く相手間違えた。
『まあ…ね…それで、あのさ…』
≪ちょっとー!私それ聞いたの初めてなんですけど!≫
聞けよ、人の話。
≪あの友梨奈がやっと告白をOKできる人が現れたのね!
(ハッ!)まさか体からの関係を持ったわけじゃないよね!?
そんな子に育てた覚えありませんよ≫
『育てられた覚えもありませんよ。別にそうじゃない。本当に二日前に告白を返して…』
≪劉さーん!!やっと友梨奈に彼氏できたってーーー!!≫
ガチャッ…
ツーツー…
一方的に電話を切られ、ロック画面になったスマホを一人見つめる。
結局、私の疑問の答えは返ってこなかった。
劉よ、彼女の躾を要求する。
しかし、困った。
彼女に連絡したのは失敗だったが、彼女のほかに相談できる人物がいるだろうか。
哀ちゃん→彼は味方だと知らせたが、未だに昴さん警戒中
蘭→新一が告白しただけで未だに返事していない。
園子ちゃん→彼女は晴香と同じ匂いがする。
有希子さん→上同様。
真純ちゃん→彼氏経歴なし。(本人から聞いた)
誰かいないのか!話が聞けてまともな答えを出してくれる人物は誰か…………
いる!
と、スマホの連絡帳から彼女の番号を押した。
prrrr…prrrrr…
≪はい?≫
『あ、鈴ちゃん?私、友梨奈だけど…』
≪友梨奈先輩?≫
掛けた相手は、現在私がアルバイトとしてお世話になっている和風喫茶の店員である鈴ちゃん。
私は彼女に晴香と同じ質問(勿論名前は伏せて)をしたら、彼女は「う〜ん…」と考えて応えた。
≪私も「好き」って言うのと「付き合って」
は別だと思います。
でも、友梨奈先輩が気になるのでしたら、「付き合って」と言うのを待つか、言わせるか…またはその人に訊いてみるのも手だと思います≫
やっとまともな応えに納得。
とりあえず…( ..)φメモメモ…
彼女にお礼を言って電話を切った。