Bullet of the promise

□第七一話
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赤井SIDE









ふと目を覚ますと、いつものように腕の中で眠る友梨奈の顔が目に入る。






彼女にはよく驚かされるが、昨夜の話は今まで以上のものだった。




まさか、彼女がルシアンを追っているとは…。





ルシアンはラム同様、正体が全く知られていない人物。


唯一分かっているのは、幼い頃から訓練を受けている、暗殺のプロだということ。





噂によれば、簡単な者ならば人ごみの中、何事もなくただ通り過ぎただけでも暗殺できるというほどの実力者。










正直止めたかった。




長年想い続け、やっと手に入れた愛しい彼女を危険な目に遭わせたくなかった。





だが、奴らを追うと言ったあの強い意志を持つ青紫の瞳を見た瞬間、それは出来ないと分かった。






彼女は時に頑固なところがある。



ルシアンを追うことは彼女にとって決して譲れないものなのだろう。








だったら、この愛しい彼女を命懸けに守ろう。









だから、どうか…







どうか、無茶だけはしないでくれ…











昨夜同様、彼女を自分の身体に密着させ、静かに眠る彼女の頭部に口づけをした。
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