カスミソウの君へ

□店員と赤ずきんちゃん
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バスジャックから3日が経った今日。



今私は、気持ちがすっきりしています!





あの後、事情聴取から帰ったら、幼馴染にこってり怒られてしまった。






「携帯はいつも持ち歩いていろって言ったよな!」





ちゃんとお説教を受けてきたよ。心配させちゃったもの、仕方ないわ。
でも、彼から事情を聴いたバイトくんたちや帰国していたマスターから出勤禁止令が発令されて…とほほ…



自宅謹慎を言われたときはもうどうしようと思った…

じっとするなんて、嫌だからね!



その分、ある材料を使って、お菓子やケーキを作って博士や蘭ちゃんたちにおすそ分けできたけど。





そして、今日。
(私にとっては)漸く、お店に出ることができた。



常連さんたちには、精一杯お料理とコーヒーを振舞わせてもらったよ!

みんな笑顔に帰ってくれてよかった。








そろそろ帰宅する学生さんたちが見えてくる時間。
お茶をするために集まる女性たちが来ると大変だから、今のうちに体を休ませておこう。





『そうだ!バイト君たちが来るまで、私もお茶にしよう!』




今日は何にしようかしら…


と、思ったらチリンッと来客を知らせるベルが鳴る。




あぁ…お茶はお預けかな…。







『いらっしゃいませ……あら?』





扉の前にいたのはランドセルを背負った茶髪の少女。


上げて見えた顔に見覚えがあった。








『……赤ずきんちゃん?』







バスジャックの時、新君たちといた子だった。
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