未来へ

□第七話
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コンコンッ…





『あむさん…あいです。入ってもいいですか?』






ガーディアンに×たまの報告を終え、自宅に帰ったあいは、先に帰っていたあむの部屋の扉をたたいた。





「あい?うん、いいよ」






中のあむの許可が聞こえ、静かに扉を開く。






『……大丈夫、ですか?』


「うん、大丈夫。心配かけてごめんね」


〈二番めに生まれたボクがさき〉


〈スゥがつぎですぅ〜〜〜〉


〈なんの騒ぎですの?〉


〈ランの次に誰がキャラなりするのかな〜って話!〉


〈リズたちはどう思う?〉


〈スゥとミキ、どっちが先と思いますか?〉


〈えっと…〉


〈〈〈〈どっちでもいいじゃない(ありませんか/ですわ〉〉〉〉



〈〈えーー!!〉〉





ミキとスゥの口論をさも興味なさそうに(本当に興味がない)するリズたちあいのしゅごキャラ。

彼らはあむの部屋でありながらもどこから出したのか分からない、ティーセットを出しお茶会を始めた。


そんな中、静かなあむにあいは首を傾げた。
ランもあむのことに気付いたようだ。




〈あむちゃん…どうしたの?〉


「…なんか、あたし的にはちょっとコワイ…」


『……――え?』


「“キャラチェンジ”とか“キャラなり”とかさ、どんどん自分がかわってっちゃうのに、ついていけないカンジ。
きのうまでのあたしは置いていかれちゃって、ぜんぜん違うあたしになっていくみたい…」





静かに話すあむの話にお茶会に混ざっていたミキもスゥもあむのもとへ近づく。





〈かわってもあむちゃんはあむちゃんですよぅ〜〜〉


「…ん〜なんていうかぁ、うまくいえないけどさ

お気にの服が背がのびてきゅうに着れなくなっちゃたとか、そんなカンジ…」


『……!』






あむのその思いは、あいも心当たりがあった。
あいのしゅごキャラがまだ生まれたばかりのころ…自分も悩んでいた。

でも、いつの間にか…忘れていた。
いや…考えなくなったのだ。





『(あむさんも…同じことを…)』


〈かわっていくのは、いけないこと…?〉


「………。」





それ以上、あむの答えが出ることなく、母の夕飯を知らせる声により、その場は解散となった。
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