ヒロインの(非公式)妹はモブ兼、隠れサポーターを目指します

□非公式妹、背中を押す
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「人払いは済ませてあります。今ここにいるのは、貴方達と騎士団長のご子息、そして私と弟妹のみ」





翌日。謁見の間にて、話し合いが始まった。

第一王位継承者であるプライドは去年、女王不在の時に限りこの部屋を使う許可がおり、昨日のことを知っている者のみがこの場に集められた。





昨日は大変だった…
崩落を間一髪で抜け出し、白馬ちゃんに頑張ってもらって共に帰城。
泣きそうな顔をしていたリリアを何とか堪えてもらい、着替えを済ませて急いでいつも通りの格好に戻った。

後3秒遅かったら私の部屋に来たティアラに見つかるところだった。
流石リリア、グッジョブ!



先に城へ戻ってきたお兄様と騎士団と共にお姉様と騎士団長たちの帰りを待つ。
姉が戦場へ赴いたと聞いた時のティアラは、今にも倒れそうなくらい真っ青に顔を染めていた。

そして、無事に帰ってきたお姉様を見て、限界を超えたティアラは泣きながら姉に抱き着き、そのまま一晩離れることがなかった。


ステイルを含めて3人で抱き合っている光景…不謹慎ではあるが、言いたい。
尊い…




『よかった…上手くいったみたいで…』



ケガはあるが、しっかり自分の足で歩く騎士団長の姿を見て、ホッと安堵した。






その晩、ティアラがお姉様から離れないことは予想していたが…私も姉の部屋で一晩過ごすこととなった。

何故かって?原因はティアラにある。
お姉様のドレス裾を握って離さなかったが、もう一方の手は何故か私の手を握っていた。

え、なんで…?


確かに、戦場に行かず何も知らずにティアラと城で待っていたら、私もお姉様のことを心配するに決まっている。

でも、怪我もなく無事だったことや、何が遭ったのか知っているから、私はHP回復のために自室で心落ち着かせようと思っていたのに…


同じサイズの手が私の手を握って離さない。
両手塞がっては生活に不便だろう?良い子だから放してくれませんかね…?

そう念を放ちながらティアラを見るが、逆に握った手に力を入れられてしまった。


仕方なく手を離された隙にさりげなく距離をとろうとしたら、泣きそうな顔でじっと見つめられてしまった。
うるうるお目め攻撃。効果は抜群だった。

で、そのままティアラがお姉様にくっついて行動するから、自然と私も彼女たちと行動することとなってしまったのだ。



1つのベッドに美少女2人。
疚しいことなんてまっっったくないが、隣を見ても、その先を見ても可愛い寝顔があったら、眠れないに決まっている。

HP(体力)よりもMP(精神力)の回復が必要となってしまった。
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