HQ夢小説 宮治

□五話.
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それは、突然やってきた。




『え?夏休み?』





部活から帰ってきた北。
彼の実家は稲荷崎から遠いため、高校から祖母の家で一緒に暮らしている。

そんな祖母と愛菜と一緒に夕食を食べていたら、突然夏休みの予定を聞きだした。


頭の中でスケジュールを思い出す。
お友達がいない愛菜のスケジュールは真っ白。つまり予定なし。




『ううん、何もなか』


「友達と遊ぶ予定は?」


『……友達…おらんけん…』


「そうか、すまんな」





謝らんで…つらくなる。

で、何故そんなことを聞いたのか。
それは…







「合宿中、マネージャーをやってくれんか?」



『………え?』







臨時マネージャーの頼みだった。


















で。














あーっという間に、当日。






(この日が来てしまった…)





愛菜は憂鬱な朝を迎えた。
今日から2泊3日。慣れない人たちと共に学校に泊まることになっているのだから…


何でもいつも手伝いをお願いしていた人が今回は都合が悪いため、食事や洗濯などをしてくれる人がいないそうだ。




(っていうか、もう主将さんと監督さんたちにも話を通していたなんて…)




予定がないと答えた後に言われたのは、“もう先生たちには話つけとるから”だった。

仕事が早いことで。



(私に拒否権あったのだろうか…)




すでに許可を貰っておいて、断るなんてできない。
そんな愛菜の性格を分かっていての行動だろう。





さて。
朝食と準備を終えた愛菜は北と共に家を出た。
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