★×跡部景吾★
□恋愛への脱出
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■□恋愛への脱出■□
水音が響く。空気が甘い熱を帯びている。
この部屋にいるのは二人だけ。
「…っ、ぁあっ…忍足…っも、やぁ…っ」
「なんや、もう我慢出来んくなったん?」
跡部景吾、忍足侑士…二人でやることは一つ。
ただし、そこに愛や恋といった、甘く優しい感情はないのだけれど。
「無理っ…も、だめぇ…イくっ!」
「…ええよ。俺もそろそろ…」
忍足が跡部の中をめちゃくちゃに掻き回す。
卑猥な水音が耳につく。
「ふっ…あ…イく…っ、あっ、あぁぁぁぁぁっ!」
「……くっ…」
二人は身体だけの関係。
愛や恋なんていらない。
今はただ、こうして身体を重ねるだけ。