★×跡部景吾★
□信じることの全て
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□■信じることの全て□■
「…え?」
「聞こえなかったのか?もうお前には飽きた、と言っているんだ」
「そんなっ…監督…待って下さい!」
「うるさいぞ跡部。何度も言わせるな。お前にもう用はない。これからは宍戸がいるからな」
「監督っ!…宍戸っ」
「悪いな、跡部」
「そんな…っ宍戸!待って…監督っ!!」
その日、俺は幼い頃からの親友と、愛しい人の2人を同時に失った。俺はふらふらと教室に戻った。そこで…
「跡部?どしたの?何かあった?」
「ジロー…?」
どうやら俺は泣いていたらしい。ジローがそれを拭ってくれる。
「…何かあったの?大丈夫?俺で良ければ相談乗るよ?」
「……っく…」
「跡部、泣かないでよ。俺どうしたらいいかわかんないよ…」
ジローは本当に困り果てている。
「いい…ジローが、ここにいて、くれれば…いい…」
「うん、ずっとここにいるよ。だから安心して」
そして俺はそのまま放課後まで、傍らでジローが見守る中、泣き続けていた。
『下校時刻となりました。まだ校舎内に残っている生徒は戸締まりを確認して、校舎から出て下さい』
「跡部、下校時刻だって。帰れる?」
「…っ、ん…大丈夫」
俺はジローと一緒に下校した。
向かった先は俺の家。ジローは俺を心配して、今日は泊まってくれるらしい。
俺と宍戸とジローは幼なじみで、小さい頃はよくこうやってお互いの家に泊まったりしていた。
俺はジローの前では何とか感情を押し殺して耐えた。
そして、夜。
「おやすみ跡部〜」
「あぁ…おやすみ」
ジローと俺は同じベッドで眠りに就いた。ダブルベッドのキングサイズなので、中学生二人で寝るには十分な広さがある。
寝付きがいいジローはすぐに眠ってしまった。
俺はどうしようもない淋しさに駆られた。
・・・・・何で・・・・・
「……っ!?」
どうしよう。
あの人を想うだけで…身体が疼く。自分では決して届かない、身体の奥が。
俺はただ本能で動いた。
布団を捲り、隣に眠っているジローの自身を取り出してくわえた。
「はむ…っん、うぅ」
「…ん…あ、跡部!?」
「お願…っジロー、動かないで…っ」
俺はジローが起きたのに焦り、自分の服を脱ぎ捨て、ジローの腰に跨がった。
そのまま一気に腰を落とした。
「はあああっ!もっと…もっと奥っ!!」
俺は奥の疼きをどうにかしたくて、自分の体重を全て掛けて、ジローのものを奥まで挿入した。
そしてゆらゆらと腰を揺らす。
「はっ、あ…ぅん…あ、ね…気持ち…い?」
「いい…けど、跡部…何でこんな…っ?」
「ちょっ…も、だめぇ…っジロー、一緒、イこ?」
「うん…」
俺はより激しく腰を動かして自分とジローを追い込んでいく。
「ひあっ、やっ、アァ…んっ、っあ、あぁ…イっ…イくぅ…ああぁ―――」
「……っぁ…」
ジローも俺の中に白濁を吐き出した。