★×跡部景吾★
□お姫様の受難
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□■お姫様の受難□■
土曜日。
部活が終わって皆が着替えている時。
「ねぇねぇ跡部〜。これ美味Cよ〜」
「あーん?」
ジローが持っていたのはペットボトルのお茶。
確か昨日か今日発売の新製品だ。
ジローは新製品に弱い。
跡部はそれを受け取って、ごくっ、と一口飲んだ。
「どう?どう?美味しくない??」
「…まあまあじゃねぇ?」
跡部は率直な感想を漏らしてボトルをジローに返し、恋人である忍足と共に家に帰った。
「色んな意味ですっごく美味Cのに〜」
ジローの言葉はもう届かなかった。