きみ
□求めるは
1ページ/3ページ
瞳を閉じた。
暗かった。
真っ暗闇。
ただただ無限に広がる不安だけが、そこにはあるように思えた。けれどそれはきっと違って。
あそこだけが、安息の場なのだ。僕はあそこしか居場所がないのだろう。
許されたい。
許されたい、って、誰に?
愛されたい。
愛されたい、って、誰に?
単純に何度も何度も繰り返される自問自答に飽き飽きする。
くだらない。
どうせ誰も僕みたく卑屈な奴なんか好きになるはずないのに。うじうじ自分の殻に篭って、壁を作って。
ねぇ、誰か、助けて。
そんなことばかり思っているんだ。先に否定したのは僕なのにね。世界を拒絶したのは僕なのにね。
首を絞めて、絞めて、絞めて。窒息しそうだ。
でも自分からは何にもしない。
助けて欲しい助けて欲しい助けて欲しい。救済してよ、僕をここから連れ出してよ。どうして見てもくれないの。
皆興味がないの?僕みたいな愚図、居ても居なくても変わらないの?
そう、思うんだ。