読みたいもの…ある??

□ハヤテのそら寝
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「ハヤテ〜!おや…つ…。」


見下ろしてくる視線を感じながらハヤテはうっすら目を開く。


クリクリのブラウンの瞳がキュルキュル動きジッと見詰めてくる。


――メッチャかわいい…


しゃがみこんで苦笑しながらアヤはそっと髪を手櫛ですいてくる。


優しいタッチはアヤの性格を表しているかのようだ。

――あぁ〜なんか嬉しいんだけど!!


「ハヤテ〜?起きないの〜?」

優しく微笑みながら隣に腰をおろす。
まだ時間があるらしく無理に起こさない。



「今日はお魚3匹釣ったんだぁ。確か…スマットフィッシュ…?とサラサジとラッカージュだって、ナギさんが言ってた♪」


どれも美味しいらしいとアヤは言った。


「今日カモメ便でね?船長に吠えメールが来てたよ!酒場のおかみさんらしいんだけど、何やってんだろうね〜?」


ケラケラ笑うアヤにハヤテもつられて笑いかけ、あわてて抑えた。


「ソウシさんのお部屋片付けてたら、宿り木を見つけたの!珍しいものみたいでソウシさんが育てるって嬉しそうだった。シダ科の植物だって♪ハヤテも明日一緒に見に行かない?」


ちっちゃいのに生命力は他よりある気がするらしい。そこに惹かれる…と言うがよく分からない。


「船長にまた悪戯されそうになったけど、シンさんが偶々部屋に来てくれて何とかなった!シンさんが少し顔が険しかったけど…大丈夫かな…?」


シンという単語に眉が寄った気がしたがばれていないようだ。


「シンさんに海図を見せてもらったの!!シンさん字がとっても綺麗でやっぱり性格が出てるなって思った!シンさんには内緒ね?」


――性格は悪すぎる筈なのに何で字が綺麗で性格が出てることになってるんだ!?

悶々としていると次はトワになった。


「今日ナギさんがサトウサンを使うって言って、トワ君と倉庫の中を探してたんだよね。そしたら、トワ君の枕元にあって、ナギさんが鎖鎌出すから誤解解くの大変だった!怖かったよ〜!!」


よほど怖かったのか、目が潤んでいる。
まぁ、何度も逆鱗に触れている自分からしたらそんなのは他愛もない。


「ハヤテとは…朝話したきりだったね。」


少し声のトーンが落ちた。

「……寂しかったんだからね?気付いてよ。ずっと見てたのに…。」
――髪!!?


まさかの告白にハヤテはドキリとさせられた。


「聞いてるのかぁ〜。鈍感双剣士〜。」


言葉とは裏腹に頬を優しくつついてクスクス笑っている。


「……ハヤテはカッコいいから、冷や冷やしてるんだからね?」


そう呟くと、アヤは人差し指で自分の唇に触れそれでハヤテの唇を撫でた。


所謂


――か、間接キスッ///!?


「…朝焼けに 色紅の シリウスや 手に入れたのは 瑠璃の宝玉。」

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