ハイキュー!!
□私の兄は烏野排球部―三年生編―
1ページ/4ページ
ver.澤村大地
今日は大地君、久しぶりの部活オフの日です。
しかし、そこはバレー部主将。いつも通りに起き出して寝間着からスポーツウエアに着替えると静かに部屋を後にしました。
玄関に腰を下ろしてシューズを履いている大地君。その後ろからトコトコと愛らしい足音が聞こえます。
大地君が振り返るとそこには、ウサギのぬいぐるみを抱き締める妹。
「大弥!?」
「ン…にーに、おはよ。らんにんぐ?」
目をショボショボさせながら大弥はニッコリ笑います。寝起きのせいか、舌足らずになっていました。
「きをつけてね」
「ありがとな?今日は練習無いからいっぱい遊ぶべ!」
大地君が頭を撫でるとフニャリと笑って手を降ります。
「いってらっしゃい♪」
可愛い笑顔と応援に見送られ、大地君はまだ人通りの少ない朝のランニングコースへと駆け出しました。
――持つべきは…可愛い妹だべ!!