恋に落ちた海賊王
□カノンに〇〇させてみた。
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カノンに床ドンさせてみた
お相手:ナギ
起きがけの気だるい感覚。
ボーとする頭の片隅で、船がギシギシ音をたてていることに気がつく。
いつもより、大きな揺れが体を襲いカノンは不思議に思っていた。
しかし、起きがけの頭にはなかなかその答えが出せないもので。
それよりも、隣の温かい存在を求めて体をよじった。
「…起きたのか?」
甘やかな低い声音が頭上で聞こえる。
その後、額あたりにフニッとなにかが押し当てられる。
「…ンン………??」
「ククッ、…無防備過ぎるぞ、お前。」
忍び笑うその声が途切れ、今度は唇に、なにかが当たる。
「おら、起きろカノン。」
そして、唇はおおわれいつしか口の中に優しく絡み付く熱を持ったそれが、カノンの舌をとらえた。
「ン?!……ッ」
一気に眠気がふっとび、覚醒した頭は、ようやっと今起きていることを理解したのだった。
「な、ぎ……?」
「あぁ、はよ。」
すると、カノンは頬を珊瑚のように赤く色付かせ、そしてソロソロと毛布にくるまった。
「…お、おはよ……///。」
「真っ赤。」
「Σ〜〜〜〜………。」
とっぷりと毛布にくるまったカノン。しかし、愛らしい様子とは反対に、毛布からのぞくすらりと伸びた足が、朝日に照らされ透き通って見えるようなまっさらなもので、妖艶だった。
「………。」
「?ナギ……??」
不思議そうに振り向いたカノン。と、その時。
ガクン!!
「うおっ!?」「きやっ!」
突然船体が揺れた。慌ててナギはカノンを抱き寄せる。しかし、その二人の体はベッドから投げ出された。
「ッ……ナギ、大丈夫……?」
「痛てぇ…。背中を打ったが…大丈夫だ。お前は大丈夫なのか?」
と、はた目があった二人。
さっきまでと違った世界観。
ナギの体を押し倒す形で、カノンが覆い被さっていたのだった。
「ッ/////!?」
一気に真っ赤になったカノンは、慌てて避けようとするが。
しかし、カノンはさらに頬を染めて、逆にナギにしがみついた。
「?カノン?」
「毛布、……///…」
「あ?」
「///…胸元、見えちゃう…から、ちょっと待って…///」
弱々しい声に、ナギがカノンに視線を滑らせると、毛布がベッドに大方残って、ほとんどカノンは裸体をさらしていた。
「ナギ…///、目、閉じててッ……///」
「………断る。」
引き寄せられたカノンは、胸元に温もりを感じたかと思えば……
「ンッ…///!」
微かな痛みと、リップノイズ。
更に、そっと腰を絶妙なタッチで撫で上げられるのは、起き抜けの感覚にはあまりにも甘美なもの過ぎる。
「ちょッ///ナギッ…///やめてェ…///」
「…何言ってンだよ……ンな顔しながら言われても、説得力ねぇよ……」
何とか抜け出そうにも、抵抗虚しく、
カノンはナギの朝食の前菜と相成ったのであった。
END