秘めごと(夢小説)
□偶然の混浴の果てに
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秀吉「……こっちに来て」
自分の足の間を指し示せば、エマの瞳が驚きに見開かれ、ゆらりと宙をさまよう。
彼女の心の中の葛藤が見えるようで愛しさに口許を緩めれば、逆に口許をきつく引き締めたエマが胸元を手ぬぐいで隠しながらゆっくりとお湯の中を近づき、俺の脚の間にちょこんと腰を下ろした。
俯いたその表情は見えないが、耳から頬にかけて赤く染まり、纏め上げた髪から抜け出た後れ毛が細いうなじに張り付く様はなんともいえない色香を放つ。
自分で誘っておきながら、エマに聞こえないように、ごくりと喉を鳴らした。
丸みを帯びた肩が俺から付かず離れずの距離をとるように所在無げにしている様子がいじらしくて、吸い寄せられるように唇を落としちゅうっと吸い付く。
エマ「っ……」
びくりと小さく揺れた肩にさらに唇を這わせ手ぬぐい越しに腹部に手回し自分のほうへと引き寄せる。
エマ「あっ……」
裸の肌同士が密着し、その艶かしい感覚に理性が飛んでいきそうになる。
(この子が欲しい……)
肩から首筋を這い上がり耳元に移った唇が物欲しげに輪郭をなぞる。
秀吉「エマちゃん……。こっち向いて……」
躊躇しながらも傾けられた顔を覗き込むようにして唇を見つけ、しっとりと重ねた。
そのまま息を零す隙間さえも与えぬように舌先を差し込み、熱く絡み取っていく。
エマ「んっ、ふっ、んぁっ……」
濡れた手ぬぐいにかたどられた胸元へ指先を伸ばし丸い輪郭をそっとなぞる。
小さな背中が俺の腕の中で身をよじるも、逃がさないようにさらにきつく抱きしめ、膨らみを手の内に収める。
かすめるように親指で頂を幾度かこすれば小さな突起は薄い布を持ち上げるように硬さを増して。
息を求めるように彼女が口づけを解くと、堪えるような熱い吐息がそこから零れる。
エマ「秀吉、さまっ、」
秀吉「んっ、」
続く言葉を奪うように唇を今一度塞ぎ、舌先を絡めれば不器用ながらも小さな舌先はしっかりと絡み返してくる。
胸元を隠すように置かれた手に自分の手を重ね軽く引き下げれば、わずかな抵抗に合うもすぐにその力を失い、揺らめく湯の中で可愛らしい乳房が露になる。
滑らかな肌に直に触れ、手のひらに心地よく収まる柔らかさを楽しみ、固く尖った先端を弄んで。
エマ「あっ、ひでよしさまっ、い、やぁっ……」
初めて聞く、エマの無垢な唇から零れる濡れた吐息に耳がもっとと欲しがる。
秀吉「我慢しなくていいから、もっと聞かせて……」
指先が腹部を滑り下腹へと辿り着く。
固く交差された太ももを緩ませようと薄い茂みに指を絡ませ、内腿を焦らす様にくすぐって……。
エマ「秀吉さま、これ以上は……、ほんとにダメ……」
俺の指先を止め俯きながら耳まで赤くしているエマ。
秀吉「俺に触れられるの、イヤ……?」
エマ「んっ……」
秀吉「イヤなら俺の手振り払って、逃げて。
そうでもしてくれないと、止められないくらい、俺、今エマちゃんのこと欲しいと思ってる……」
耳に唇を掠めながら吹き込むように囁く。
俺って、ズルい奴。
エマちゃんが逃げないとわかっていて意地悪な言葉をわざとかけ、抱きしめる力を強める。
汗ばんだ細い喉が意志を固めたようにコクリと息を飲み込むのを見て。
手首を押さえる力が弱まったのを機に太ももの隙間に指先滑り込ませ上下になぞれば、
エマ「っあ…」
エマの肩がびくんと跳ね太ももはまたすぐにきつく閉じられる。
怖がらせない様に、既に忍び込ませた指先をゆっくりと動かし、同時に首筋に優しく唇を這わせ、胸をやんわりと包み込む。
エマ「んっ、くっ、ん、んっ……」
何を我慢しているのか、眉根を寄せ下唇を噛み声を耐えているエマを崩したくて…
秀吉「その可愛い顔、もっとよく見せて…」
おもむろにエマを抱え上げ、足を割り自分と向かい合わせに跨わせる。
エマ「な、秀吉さまっ…!」
正面から改めて見るエマは瞳を驚きに見開き、腕を交差させ胸元を咄嗟に隠す。
秀吉「エマちゃんのこと、全部見たい……」
エマ「っ……」
涙が零れ落ちそうに潤んだ瞳を見つめ、真摯に伝える。
両腕をはがし、俺の膝に乗り上げた上半身を熱のこもった視線で見つめ。
雫が伝う肌は羞恥に震え、ツンと上を向いた乳房の先端は頭上に降り注ぐ桜に負けないほど鮮やかに色づいている。
秀吉「エマちゃん、綺麗……」
そう告げるのが精一杯で、すぐに後頭部を引き寄せ貪る様に口付ける。
ごめんね、優しくしたいのに……
心の中で謝りながらさらに深く唇を合わせ、背を抱き寄せ肌を密着させる。
エマの下腹に押し付けられる自身は捌け口を求めるように熱く疼いて。
今すぐ奪ってしまいたいのに、同じくらい大事にしたい。
そんな相反する思いに苛まれながら、捕らわれたように甘い舌先をいつまでも味わっていた。
おわり
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