秘めごと(夢小説)

□殿たちと過ごすBDの夜
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信玄「・・・お前ら今日は俺達のエマの一年に一度のお祝いだ。気合入れていくぞ。」

一同「おぉーっ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

エマがリムジンを降りると、そこには犬千代と三成が待っていた。

犬千代「エマ、ようやく来たな」

三成「どれだけ待たせれば気が済むんだ、このまんじゅう女が」

犬千代「お前、今日ぐらいはその毒舌慎めよ」

三成「黙れ、駄犬。どれだけめかし込んでもお前からは野犬の臭いしかしない」

犬千代「なんだと?!」

エマ「ちょっと、ふたりとも!喧嘩しないでください!」

犬千代「おお、そうだった。エマ、腕貸せ。」

そう言うと、三成も腕を差出し、エマを両側からエスコートする。

用意されたレッドカーペットの上を進み、先にある重厚なドアが眼前で開く。
エマと二人が一歩そこに踏み入れると目がくらむようにきらびやかな世界が広がっていた。

エマ「うわぁ、、、素敵、、、」

会場は所狭しとたくさんの花で飾られ、品のいい甘いにおいを放っている
山のように詰まれたシャンパンタワーから並々と最高級のシャンパンが注がれ、照明を反射しきらきらと輝く。
テーブルの上には宝石かと見間違うようにおしゃれなオードブルの数々に、幾種類ものフルーツと専用のチョコレートファウンテンなどが、見る者を惹きつける。

・・・・・そして壁には「Happy Birthday ○○○」の文字。

「エマ、お誕生日おめでとう!!!!」

「・・・・・・ありがとうございます!!」

改めて見渡すと、そこにはスーツを思い思いに着こなしたいつもの面々が。

信玄「そのドレス、お前にとてもよく似合っているな」

グレーのスーツに胸元を少し肌けさせ、ワイルドな色気を放つ信玄。

エマ「信玄様!素敵なドレス、本当にありがとうございます。デザインも色もとっても私好みだし、サイズまで肌に馴染むようにぴったりで・・・・!」

信玄「なんてことはない、お前の魅力を一番引き立てるものを選んだだけだ。それにお前の体のことなら隅々まで知っている。・・・・・ん、どうした、急に赤くなって」

そう言いながら大きく開いた背中につーっと指を這わせる信玄。
エマが少し身震いをすると、脇から伸びてきた腕にぐいっと引っ張られる。

光秀「エマ、どうぞこちらへ。貴女の大好きな甘いシャンパンを用意しましたよ。なんならいつものように口移しで飲ませてあげましょうか?そう飲んでこそ何倍も甘くなる。」

柄の入ったジャケットを纏いさらに知的に見える光秀はそういうとエマにだけ分かるように意地悪に目を細めその頬を広い手で包む。

成実「エマ、こっちこいよ!ほら、お前にプレゼントだ。早速開けてみろよ」

蝶ネクタイをキュートに身に着けた成実がワクワクした様子で催促する。

リボンを解きふたを開けると中から出てきたのは、ほとんど面積がないようなセクシーランジェリー。

アップにされたエマの髪から抜け出た一筋の束を、愛おしそうにその小さな耳にかけながら成実は続ける。

成実「今度それ来て俺のとこ遊びに来いよ。たっぷり可愛がってやるから。おい、政宗、お前もなんか言うことあるんじゃないのか? エマ、こいつ今朝までずっと指南書読みながら、あーでもないこーでもないって悩んでたんだぞ」

政宗「黙れ、成実。・・・エマ、喜んでくれるといいのだが。お前にいつもおいしいものを食べさせてもらっているから、今日ぐらいは俺がお前をもてなしたい」

エマ「もしかしてこのお料理、全部政宗様が作られたんですか?」

目を丸くするエマに、政宗はにかみながら「ああ」と頷く。
そしてエマの手を取りその甲に優しく口付けを落とす。
その笑顔は纏っている白スーツよりもまぶしい。

三成「エマ、こっちへ来い。はやくしろ。俺を待たせるな」

柔らかなソファに、ラフにスーツを着崩した三成が座っている
隣にぽすんと腰を下ろすと、肩をぐっと引き寄せられる。
チョコレートでコーティングされたイチゴを目の前にちらつかせ、それに軽く口付けしながら私を見下ろす。

三成「これが欲しいとお願いしてみろ。」

エマ「あ、いちご、ください」

三成「もう少し色気のあるおねだりができないのか。まぁいいだろう」

そう言うとエマの下唇をイチゴでゆっくりとなぞり、口の中へ押し込んでくる。

三成「うまいか?」

エマ「は、はい、とっても」

犬千代「おい、三成!いつまでもエマ独り占めしてるなよ!」

そういうと犬千代はエマの腕をぐいっと引き、その分厚い胸の中にその華奢な体がすっぽりと納まる。
スーツにタイを締めた幼馴染はいつもよりぐっと大人に見えて、それだけで鼓動が高鳴る。

犬千代「俺からはぎゅーっのプレゼントだ。お前にはいっつもぎゅってされてばっかりだからな。今日はお返しだ。思う存分甘えろ」

エマ「うん、でも、犬千代、苦しい」

小十郎「そろそろ、エマを返してもらおうか」

貴公子と見間違うほど洗練された気品をたたえた小十郎がエマの手を取りその前に膝を着く。

小十郎「俺からはこれを」

そういうと、数え切れないほど大量のバラの花束を渡される。

エマ「うわぁ・・・素敵・・・・それにいい香り・・・・・・」

小十郎「今夜はスイートルームをとってある。朝まで寝かさないつもりだからな。そのつもりでいろ。今夜はあまり飲みすぎるなよ。酔うとお前は無意識に男を煽るからな。他の者にそんな可愛いお前を見られたくない。」

そのまま立ち上がりエマの顎を持ち上げると皆に見せつけるかのようにいきなり深い口付けを見舞う。

政宗「小十郎!抜け駆けは禁止のはずだ」

光秀「片倉殿。そうがっついてばかりではエマが困ってしまいますよ。」

三成「斬る!」

成実「修羅場か!?おもしろくなってきたな!」

やっとの思いでその硬い胸を押し返すと、小十郎はしれっとした顔をしている。

小十郎「エマが可愛いくて。不可抗力です」

エマ「あ、あの、こ、小十郎様・・・・・。それに皆さん、今日は、私のために本当にありがとうございます!私、こんな風にお祝いしてもらって、とても幸せです!!!」

信玄「エマ、そうかしこまるな。みんなお前が好きでしょうがないやつらばっかりなんだよ。今夜はエマのためのパーティーだ。お前達全力でエマを楽しませろよ。では、改めて、エマ、お誕生日おめでとう。乾杯!」

その音頭とともに、醒めない夜が幕を開けたのだった。


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殿たちと過ごすBDの夜 終




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