秘めごと(夢小説)
□隣室からの誘惑 (彼目線)
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静かな部屋に、絶え間ない水音と抑えきれない喘ぎ声が響き渡る。
エマはもう何度頂点に達したのだろう。
秀吉に言われたとおり、焦らすように周りからゆっくりと攻め、隠れている突起を露わにし舌先で強弱をつけて刺激を与えていく。
そのたびに面白いほどに背中をしならせ、嬌声を上げ、中からどんどんと蜜を溢れさせる様子は、俺に自信と達成感を与えてくれた。
秀吉「わんこだけあって、さすがに舐めるの上手だなぁ。エマちゃんも十分楽しんだみたいだし、もうそろそろいいかな……。ねぇ、エマちゃん。俺と犬千代、どっちが欲しい?」
そうエマの髪を梳きながらとろりとした瞳に問いかける。
ったく、なんつー質問だよ。
エマ「あっ……、あの……秀吉様を……、ください」
ほら。んなの、聞かなくても決まってんだろ。
秀吉「ふふっ、だーめ。俺のはお預けね。犬千代がんばってくれたし、先にイかせてあげよっか。ほら、エマちゃん、手伝ってあげて」
そういわれて俺も上半身を起こすと一瞬目を瞬かせたエマが俺の方に向き直り袴に手をかける。
エマ「脱がせてあげる」
犬千代「んだよ、自分で脱げる」
気恥ずかしさから手早く着物を脱ぎ捨てるとエマが俺のムスコに手をかける。
エマ「わっ……すごい、犬千代。こんなになって……。私のこと、そんなに欲しいの……?」
犬千代「くっ……、ったりめーだろ。うっ!さわんなっ……!」
軽く触れられただけで、パンパンに膨れ上がったそれが暴発しそうになる。
そのまま俺の肩を引くようにしてエマが後方に体を倒すと自然と組み敷くような形になった。
エマ「いぬちよ……、きて……」
犬千代「……いいのか?」
エマ「うん……」
エマが俺のムスコを導くように自身の入り口にあてがう。
…もう、覗き見てるだけは終わりだ。
我慢する必要、ねぇんだな?
エマ「あぁっ……、んっ……いぬちよっ」
犬千代「くっ……!」
エマのナカに自身を根元まで埋めると言いようのない快感が脳を支配し全身に震えが走る。
秀吉「エマちゃん、こっちも」
いつの間にか衣服を脱ぎ落とした秀吉がエマの顔の脇に位置取っていた。
む、こいつ俺より体小せぇのになかなかのモンだな…。
無言で対抗心を燃やす俺の目の前で剥き出しのそれを手に取り、躊躇することなく頬張るエマ。
マジ、なんなんだよこの光景……。
現実離れした光景に自分の道徳観念がだんだんと麻痺していく。
雑念を振り払うようにガンガンと突けば、呼応するようエマが甲高い声で啼く。
エマ「ぁあっ、あんっ、あっ、」
秀吉「こら、エマちゃん。お口がほったらかしになってるよ?」
犬千代「はっ、はっ、はっ、」
エマ「あ、ぃゃ、いぬちよ、そんなっ、激しいのっ…!」
犬千代「今更止めてなんてやれるかっ」
制御も理性もかなぐり捨てて甘い痺れを追い求める。
秀吉がさらに快感を引き出すかのようにエマの乳首に吸い付き指先でこねて。
くっ、秀吉に負けてられねぇっ…!
下腹を打ち付け奥へ奥へと先端を突きつければ、
エマ「やっ…だめっ…だめっ…」
うわごとのように繰り返すエマの中が波打ちきゅーっと俺を締め付け始める。
犬千代「うっ…!」
エマ「あぁ〜〜…っ!」
どくりどくりと身体中の熱が一点に集中し己の快感が解き放たれる。
はぁっ、はぁっ、はぁっ…。
声にならない矯正を上げ体中を緊張させていたエマがくたりと身体の力を抜いた。
秀吉「あれ? イッてないの俺だけ?どうわんこくん、初めての感想は?」
犬千代「…うっせぇ」
荒く息をしながらしっとりと汗に濡れた体を横たえる。
秀吉「次は俺の番かな。エマちゃんまだ大丈夫?」
慈しむように顔中に優しく口づけをしエマの瞳がゆったりと開く。
エマ「あっ…、ひでよしさま…」
秀吉「ほらうつ伏せになってごらん」
そう言い彼女の腰を引き上げるとイったばかりの余韻が残るソコにゆっくりと自身を差し込んでいく。
エマ「ん、あぁっ……」
秀吉「お預けした分、いっぱいあげるね」
秀吉に突かれるエマを見て、そのたびにたぷりと揺れる乳房を見て、性懲りも無く疼き始める我がムスコ。
エマ「いぬ、ちよ、こっち来て…」
揺さぶられるエマを見ていたら心を見抜かれたように名を呼ばれ、気だるい身体を跳ね起こしエマの目の前に腰を下ろす。
エマ「いい?」
くっ…、だからそんな風に触られたらっ…!
上目遣いで見つめられ、物欲しそうに先端に口付けられ、ダメとかいうヤツいるのかよ?
いや、きっと秀吉なら「お預け〜」とか言うんだろうな…。
エマ「ねぇ、いぬちよ?」
犬千代「ん?!あ、ああっ!いいぞ」
ーーーあぁ、俺、今最高に幸せだ…。
秀吉の息遣いも、エマの喘ぎ声も、どこか遠くで聞こえる。
現実味のない夢のようなこの時間がいつまでも続くようにと、温かい粘膜に包まれ快楽をより享受するように瞳を閉じた。
…………
秀吉「二人とも眠っちゃったか」
ついに欲を吐き出した秀吉が、泥のように身を横たえる二人を見下ろして言う。
秀吉「たまにはこんな趣向も悪くないか。……けど犬千代にエマちゃん取られないようにしっかり繋ぎ止めておかないと」
二人の間に身を割り込ませるようにしてエマを抱き寄せる。
一晩で経験したたくさんの感情を思い浮かべながら。
行為を見られていることへの興奮、イケナイ遊びへの期待、犬千代がエマを感じさせれば競争心も湧いたし、エマが犬千代に舌を這わせれば嫉妬も感じた。
しかしそれら全てによってエマが自分だけを愛していることへの優越感が引き立ち、何よりその愛しい人が今己の腕の中にいるという幸福感を再確認させる。
「犬千代、悪いけど、彼女は俺のだから……」
夢うつつの一言が闇へと吸い込まれていく。
精根果てた身体はすぐに心地のよい眠りへと落ちていった。
おわり
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