秘めごと(夢小説)

□混浴短編集
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小十郎『一緒にお風呂入る?』
あなた「うん。」

入浴後、二人仲良く家の風呂につかりました

(お題、無視しました笑)


小十郎「エマ、湯浴みするけど、お前も一緒にどうだい?」

エマ「……あっ、はい。では、ご一緒させてください」

…………

小十郎「一体、何してるんだ」

エマ「ふふっ、どちらの小十郎様が好きかなぁ、って」

小十郎様の膝に跨り、濡れた手ぐしで前髪を梳くように上げては崩し、また整えては崩してを繰り返す。

小十郎「どっちも俺だよ」

困ったように笑う小十郎様に胸の内側がきゅんとくすぐられる。

エマ「違いますよ〜。こっちはキリッとして、仕事ができて、とってもかっこいい小十郎様。
こっちは少しだらしなくて、でも憎めなくて、とっても可愛い小十郎様」

気持ちよさそうに目を細め、されるがままに髪を梳かれる姿に愛しさが募る。

小十郎「……じゃぁ、どっちの俺がより好き?」

エマ「うーん……、両方ともそれぞれ良いところあるし、どちらもとっても魅力的だし、どちらの小十郎様も私をたくさん幸せにしてくださるし……。やっぱり、どちらも同じくらい大好き、です……」

頬が熱くなるのを感じながらはにかむと、柔らかい瞳の奥にちらりと熱が宿ったのを見た気がした。

小十郎「そんな可愛いこと言われたらもう一人の俺が顔を出すよ?」

エマ「もう一人の小十郎様って……。んっ、」

途端、首筋に吸い付かれ、背筋をなぞる指先にぞくりとする。

エマ「あ、あの……」

小十郎「野獣になった俺も、好き?」

艶のある響きに身動きもできず、妖しく細まった瞳に息すら忘れ目を奪われる。
ぎこちなくこくりと頷ずくと、口内を掻き回される様な口づけをされて時が動き出す。

そのままお互いのぼせるまでたっぷりと愛し合った。




謙信『一緒にお風呂入る?』
あなた「うん。」

入浴後、あなたは堂々と謙信の大事なところを見ます

(お題、無視しました)

謙信「エマ、一緒に湯浴みでもするかい?」

エマ「えっ?でも……」

謙信「ふふ、恥ずかしい?では甘酒を用意してくれるかい?酌だけでもしてくれるかな?」

エマ「か、かしこまりました!」

…………

金糸を一つに束ねた謙信様を斜め後ろからちらりと眺める。

すっきりとしたうなじに映える数本の後れ毛。
首筋を伝う汗の粒。
端正な顔を彩る赤みを増した頬。

男性なのに、自分では到底太刀打ちできないほどの色気をひしひしと感じる。

ふと私の視線に気づいたのか、ちらとこちらを振り返る謙信様。

謙信「どうかしたかい?君も入ればよかったのに。いいお湯だよ」

エマ「い、いえ、私は足だけで結構です」

湯着をまとった私は淵に腰を下ろし膝下をお湯に浸け、照れ隠しにちゃぷりとかき混ぜる。

エマ「あの、もっと、呑まれますか?」

言われたとおりに用意した甘酒を指すと、謙信様からくすりと苦笑が漏れる。

謙信「ふふ、君は一体私をどうしたいんだい?ただでさえそれほど強くないというのに、こんなところでたくさん呑んだら余計にすぐ酔いが回ってしまうよ。……それとも、それが君の狙いかな?」

優しい瞳に見つめられ、からかいを含んだ声音でそう問われると一気に頬が熱くなる。

エマ「そんなつもりは……。ただ謙信様にゆっくりとくつろいで頂きたくて……」

謙信「ふふっ、意地悪を言ってごめんね。君が可愛くてつい、ね。……では、もう少しもらおうかな」

そう言われ、差し出された椀に甘酒をよそう。

謙信「私ばかりじゃつまらないからね。さあ、君も呑んでごらん」

そんな事言われても、用意した器は一つしかないのに……?

訝しく思いながらも手招きされるまま前かがみになり、差し出された椀へと顔を近づける。
すると一気に後頭部を取られ、熱い舌と共に甘酒が口内へと流れ込んできた。

エマ「んっ、くっ……う、んっ……」

息苦しさに味わう間もないままこくりと喉を動かし全て飲み干すも一向に口付けが緩まる様子はなくて。

前のめりになった体から力が抜けて支えをなくし、

あっ、落ちる……

そう思った瞬間、飛沫を上げながら湯に落ちた体は謙信様の胸に横抱きにされていた。

目をぱちくりとさせ呆然とする私を見て、まったく動じない蒼玉(サファイア)の瞳が楽しそうに弧を描く。

謙信「ごめんね、エマ。でも、やっぱり一緒に入って欲しくて」

悪びれもなくそう紡ぐ口元は艶々と光り私の唇に軽く触れる。

その口付けで目覚めるように正気に戻った私は、透けた湯着とか、密着する肌とか、素足を艶かしくなぞる指先とか、いろんなことに一気に気づいてしまい、
あまりの羞恥に謙信様の胸に顔を埋めてしまうのだった。


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