秘めごと(夢小説)

□蜜より甘い君との夜(謙信様お誕生日物語)
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柔らかいのにどこか人を従わせる響きのある声音に抗うこともできず、まだ蜜のたっぷりとついた綺麗な指先を恐る恐る口に含む。
遠慮がちに吸い付き、蜂蜜だけを舐め取るように気をつけながら軽く舌でなぞる。

謙信様がどこか熱を帯びた瞳で私を見つめているのが気恥ずかしくて、伏し目がちでぱっと唇を離した。

エマ「あの、とっても、美味しかったです」

謙信「そうかい。では今度は私が味見をさせてもらおうかな」

そう言うや否や優雅な仕草で顎を取られふわりと唇が重なり、舌先が自然な流れで口内へと差し込まれる。

エマ「んっ……、ふ、ぁっ……」

目を閉じる暇が無いままねっとりと舌が絡み、口内を余すところなく舐め取られ、頭がくらりとしてきた頃にようやく解放された。

エマ「っ、はぁっ、はぁっ……」

謙信「……ほう、これは確かに甘いね。では……、君で試してみてもいいかい?」

エマ「……え?」

軽く息切れする私を見つめる瞳に、回らない頭で間の抜けた返事をすると、手を引かれて姿見の前へと促される。
そのまま謙信様の胸に包まれるように膝の間へと腰を下ろした。

―――正面には頬を染めた自分と美しい微笑をたたえる謙信様。

謙信「可憐な花には甘い蜜を添えて美味しく食したいからね。……さて、いったいどんな味がするのかな」

エマ「(……謙信様が食べたいものって、私?!)」

蒼玉(サファイア)の瞳に吟味するように見つめられ、身体中がかぁっと赤くなる。

謙信「さぁ、肌を見せて」

寝巻きの襟元に指がかかる。

鏡の中のそれは武将のものとは信じがたいぐらいすらりと形が良くて、
器用に襟元を緩める様子を魅了されたように息を飲んで見つめてしまう。

長い指先が露わになった膨らみの輪郭をするりとなぞると、くすぐったさに肌がぞくりと粟立つ。

エマ「ッ……」

謙信「君の肌は明の陶磁器のように滑らかで曇りが無くて……、ずっとこうして愛でていたくなるね」


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耳元で吹き込まれるように囁かれれば、羞恥に耐えられずに思わず顔を逸らしてしまう。

謙信「ふふっ、エマ、よく見てごらん。君の体が美味しく色づいていく様子を」

顎に手が添えられ鏡の方向に促されると、巧みな指先が慈しむように膨らみの先端を転がし、ぷっくりと桃色に色づく様子がありありと見て取れる。

エマ「やめっ……、謙信様……、やめて、ください……」

謙信「可愛い君のお願いでも、それは聞いてあげられないな」

謙信様が匙で蜂蜜を掬い取り、顔の高さでゆっくりと傾ける。
琥珀色のそれがとろりと零れ落ち肌を打つとその冷たさにおもわず肩が跳ねた。

エマ「んッ……、謙信さまっ……」

目を細め鏡の中の愛しい人を見つめると、欲を湛えた蒼玉が怯えた私の瞳を見つめかえす。

固体とも液体ともいえないそれは、ゆっくりと肌を流れ落ちていく。

謙信「エマ、私を見て……、とっても、綺麗だよ……」

熱い唇が耳をなぞり舌先が内側をくすぐる。

エマ「っ、ふぁっ、い、やぁ……」

ゆっくりと流れ落ちる蜂蜜を長い指先が掬い、そのまま胸の中心へとなすり付けられる。
粘り気のあるそれで乳輪をまるく何度もなぞられ、掠められるだけの突起がじりじりと疼き始める。

エマ「謙信、さま……。あ、の……ッ」

謙信「どうしたのかな、エマ。何が欲しいのか言ってごらん」

エマ「……触れて、ください……」



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