秘めごと(夢小説)

□三成様お誕生日物語・表&裏
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持ってきたお弁当を二人でペロリと平らげると三成様は桃の木に寄りかかるようにして書を読み始めた。
私はほどよくお腹もふくれ、暖かい春の日差しの中で心地のよい眠気を覚え始める。

エマ「三成様、私、ちょっと横にならせてもらいますね」

三成「……おい、食べてすぐに寝ると豚になるぞ」

エマ「ふふ、たとえ私が肥えて豚になったって、三成様は愛してくれますよね…?」

三成「……………」

返ってこない返事を了承と捉えた私は、膝に頭を乗せて肺いっぱいに三成様の香りを吸い込むと、軽く瞳を閉じた。

三成「おい、それでは、よく眠れんだろう」

そういうとおもむろに姿勢を崩して私の隣にゴロンと体を横たえた。

エマ「いいんですか?」

私は少し驚きながらも、三成様らしい気遣いに頬を緩め、毎晩そうしているように肩に頭を置き、体を寄せる。

そっぽを向き、片手で器用に書を開き読み始める三成様。
自然ともう片方の腕が腰に回れば抱き寄せられる感覚に安心し、改めて春の薄春空の下、眠りへと誘われた。

………………

一体どれほどの間眠っていたのか。
まぶたをゆっくりと開ければ、陽は西にいくらか傾いていた。

変わらないのどかな空気に混じって聞こえるのはすー、すー、と言う穏やかな寝息。

顔を少し持ち上げれば、そこには先ほどまで読んでいた書で日差しを遮るように、半分顔を隠して眠っている愛しい人。
その無防備な姿に心がとくりとなる。

すっと通った鼻筋、キメの細かい白い肌、薄い唇は、眠っている今ですらきゅっとへの字に引き締まっている。

幾度も重ねたことのあるその柔らかい唇にそっと人差し指を這わすと、ふっと緩んで微かに隙間が生じた。

(どうせ、誰も見ていないし……)

誰に言い訳をするでもなくそう心の中でつぶやくと、温かい腕の中から抜け出し着物の裾を膝上まで捲くった。
そのまま体重を掛けすぎないように三成様に跨り上体を低くして、そっと唇を重ねた。

まだ目の覚めない無抵抗な唇を舌先でくすぐり、挟むように唇で感触を確かめる。

食むように幾度も味わっていると、ぱさっと三成様の顔から書が落ちた。

――ふと唇を離して見上げれば、鋭い碧色の双眼にぎろりと睨み返される。

三成「……アンタは人の寝込みを襲うようにと教育されたのか」

エマ「っ……!あの、ごめんなさい……」

いたずらが見つかった子どものようにシュンとして目尻を下げると、冷たい声は変わらずに続ける。

三成「……構わない。続けろ」

弾かれたように顔を上げると、逃がさないとでも言うかのように後頭部に指先が差し込まれ、重なった唇が割られ一気に舌先が奪われた。
慣れ親しんだ舌使いを感じれば、サラリとした黒髪に両手を差し込みそれに応える。

エマ「んっ、んっ……」

口付けが深くなり身体の脇に折られた素足に指先が伸びると、肌蹴た裾から先端が布の内側へと滑り込む。
太ももとお尻の境目をくすぐられ思わず身をよじらせると、両腰が掴まれ下方から昂ぶった熱が押し付けられた。

エマ「あ、もうっ、三成さまっ!」

叱責交じりに名を呼べば、冷たい瞳に確かな炎を宿した彼に口内へと吹き込まれる。

三成「誘ったのはアンタだろう。最後まで責任を取れ」

エマ「んんっ、ああっん……」

逃げられないまま太ももの内側を指先が這い上がり、頂点をぬるりとなぞられる。
私の反応を読むように、迷うことない指先は内側をこすり蜜を溢れさせ、ぷっくりと膨れた突起を小刻みに弄ぶ。

崩れ落ちそうになる身体をかろうじて片手で支えながら、もう片方で固く結ばれた袴の結び目を解き着衣を乱していく。

エマ「んっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」

褌から取り出し直接触れた三成様の熱は、先端まで熱い血がどくりと通い、熱く硬く私を欲しがっていて。
柔らかく包み上下にさすれば、艶のある吐息が薄い唇からこぼれる。

三成「エマ……。」

切なげに見つめられ、下腹部がもどかしさに縮み上がる。

我慢できずに上体を起こし、十分に解された入り口に先端を合わせると、
ゆっくりと飲み込んでいくように身体を落としていく。

エマ「……っ、三成、さまっ……」

一寸のすき間もなく下腹を重ね体内に埋めれば、内側はそれを待っていたようにきゅうっと吸い付いて。

はぁっと大きく息を吐き出す。

満たされた余韻にじんわりと浸っていると、腰に手がかかり促すようにゆっくりと揺らされる。
がっしりとした胸板に手を付き自ら腰を動かすと、三成様は無抵抗な袂を開き、覗いた乳房を優しく揉み上げ、硬く熟れた先端を指先で転がす。

エマ「みつなりさまっ、こんなの、だめっ……」

三成「……どうせ、誰も見ていない」

春風が剥きだしになった白肌をくすぐり、柔らかな太陽の下余すところなくその鋭い瞳に見つめられて。

馴染んだ内側を往復する熱に快感がどんどんと生み出されていく。

エマ「あっ…、もぅ……、むりっ……、」

襲いくる快感に耐えきれず、すがるように硬い胸に倒れこむと、そのままぎゅっと抱きしめられ、視界が反転した。

三成「まったく、自分で始めたことを自分で終わらせられないのか」

悪態を吐いた唇はすぐさま私のものと重なり口内を貪り舌を絡め取る。
膝が折られ、抱え込まれるように始まった律動は深いところを容赦なく突いてきて、

エマ「あっ、あっ、あっ、」

揺さぶられるたび甘い吐息がこぼれ、三成様の額に汗の粒が浮かび上がる。

三成「くっ、エマっ……」

張り詰めた声に名を呼ばれ瞳を開けば、頭上いっぱいを覆う桃の花に重なって、苦しげに眉を寄せた三成様の瞳が私を見つめていて。

エマ「あぁっ……!」

とろとろに蕩けた内側が愛しげに三成様を締め付ける。

三成「くっ……!」

エマ「みつなりさまっ、だいすきっ……」

全身で愛を叫びながら、身体の最奥に放たれる欲をしっかりと受け止めた。


・・・・・・・・・・・・・・・


三成「っはぁ、はぁ、はぁ……」

くたりと力の抜けた身体は、私にのしかかるように全体重を預けてきて。
息も絶え絶えにその身を抱きしめ背をゆっくりとさする。

エマ「三成さま…、早く、お着物整えないと……」

三成「だめだ。しばらくこうさせろ」

首元に顔を埋めた彼の荒い呼吸が肌をくすぐる。

エマ「でも、三成様……、おしりが丸見え……」

三成「……ふん。ではこうすればいいか」

背中に力強い腕が回ったかと思うと、またぐるりと視界が反転し、三成様の身体に今一度乗り上げていた。

エマ「わっ……!」

急いでめくれた裾を整え、柔肌を隠し、それでもやはり離れがたくて頬を寄せ、引き結ばれた唇を軽く吸う。

瞳を閉じて微動だにしない三成様が、この上もなく愛しくて。
啄ばむように幾度も唇を落とし、満足してようやく温かい胸に身体を預ける。

背中に回った心地のよい腕の重みを感じながら、温かい春の陽光の中、私もゆっくりと瞳を閉じた。
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