秘めごと(夢小説)

□秀吉様お誕生日物語
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縁側へ着くと、寝巻きに着替えた秀吉様は、既に晩酌の用意をして待っていた。

気配を感じて振り向くと、贈られた真新しい品々で身を飾った私を一目見るなり、

秀吉「わぁっ、エマちゃん、想像以上によく似合ってるよ」

満面の笑顔で出迎えてくれて、緊張していた私の気をいくらか和らげてくれる。

エマ「申し訳ありません、お酒のお用意までしていただいて」

秀吉「そんなこと、気にしなくていいよ。綺麗になったエマちゃんを見るのが楽しみで、俺も落ち着いてなんていられなかったし」

私を見る秀吉様の目には、隠しようのない愛しさと賞賛が込められていて、気恥ずかしさが一段と増す。

秀吉「いつものエマちゃんも好きだけど、今夜はより艶っぽくて……、なんかドキドキしちゃうな」

そういう秀吉様の頬も月明かりの下どこか赤みを増していて、いつも余裕を持って振舞う恋人のそんな姿に目を惹かれずにいられなかった。

エマ、「……さっ、お酒、お注ぎしますね」

秀吉「うん、ありがとう。……ほら、エマちゃんも」

照れ隠しに話題を変え、二つ用意されたお猪口にお酒を注ぎあって、

エマ「秀吉様、お誕生日おめでとうございます!」

秀吉「どうもありがと。エマちゃんに祝ってもらえて、とても幸せな誕生日だよ」

瞳を見つめて心からそう告げた後、くいっとお互い一口で飲み干す。

にっこりと微笑みながら近づいてくる顔に瞳を閉じ、軽く重なる唇を受け入れた。

エマ「私からは何もして上げられなくて、申し訳ないくらいなんですけど……」

苦笑しながら空になった秀吉様のお猪口にお酒を注ぐ。

秀吉「はは、まだまだ夜は長いからね、心配しなくても、これからたっぷりとエマちゃんから貰うから。……脱がされるって分かってる着物を纏う時の気分って、どんな感じ……?」

そういたずらっぽく細まる瞳に収まっていた鼓動がまた走り出す。
それを隠すためにまたお酒に口を付けた。

エマ「い、いじわる言う人には、教えてあげませんっ!……そういえばこのお酒、甘くて呑みやすくて……。新しいものですか?」」

秀吉「うん、俺の誕生日にって光秀さんから頂いたんだ。エマちゃんも遠慮せずどんどん飲んでね」

おそらく、極上のお酒なのだろう。
呑むごとにもっと欲しくなるような、気分がふわりと良くなるような。

秀吉様の肩にもたれかかり夜桜を眺め、勧められるがままに杯を空にする。

他愛無い会話をしながらも、次第にお酒のせいか身体がじわりじわりと熱くなっていくようで。

秀吉「エマちゃん……?」

エマ「あっ、ちょっと、身体がポカポカして。少し酔いが回ってきたのかもしれません」

手のひらでパタパタと顔を仰ぎ始めた私に、

秀吉「……じゃあ、少し夜風に当ててみたら?」

秀吉様の指先はおもむろに桃色の着物の裾を開き、素足が露わになる。

エマ「っ……」

微かに触れた指先に、身体の芯がピクリと震え、

(今の、何……?)

自分の身体とは思えぬ過敏な反応に、息を詰める。

秀吉「ん、どうかした?」

心配したような瞳に首を振ると、それは柔らかく細まり、膝に置かれた指先がそのまま太ももとの間をゆっくりと往復する。

その度に段々と付け根へと近づく指先にどうしようもないほど身体が疼き、もどかしくてこすり合わせるように太ももをきつく閉じる。

(どうしちゃったんだろう……。身体が勝手に熱くなる……)

秀吉「エマちゃん?」

くすぐるように肌を這う指先に耐えられず思わず手のひらを掴んで制止すると、いぶかしむように秀吉さまに瞳を覗き込まれた。

エマ「あの、それ以上触られたら、おかしくなっちゃいそうで……」

秀吉「……なぁんだ、そんなこと気にしてたの?お酒のせい、かな。そういうエマちゃん、俺、好きなんだけどな?……ほら、足開いて」

促されるまま遠慮がちに足を開くと、くくっと、笑いを零しながら秀吉さまがその中心へと指先を走らせる。

エマ「ふぁっ……」

秀吉「もう、すごく、濡れてる……」

首元に唇が寄せられ、舌先で熱く火照った肌をなぞられると秀吉様の指が置かれたそこが連結したようにヒクリと震える。

エマ「あっ…、秀吉さま、お着物が、汚れちゃう……」

制御のきかない体から自分でもわかるほどに蜜がとろりと溢れる様子に戸惑いながらも、一度与えられた指先を失いたくもなくて。

秀吉「そう?じゃあこぼれないようにしないとね」

私の目を見て微笑むと、秀吉様は地面へとゆっくりと膝をつき、私の足首を掴み板張りの床へと載せた。


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