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□神様の憂鬱
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「ピッコローーー!聞いてよ!!
せっかくのお休みだからデートに誘ってるっていうのに悟空ってば修行する予定なんだーってどっか飛んでっちゃったんだよ、信じられる!?」

「……あいつのことだし、仕方がないんじゃないか?」

最近***は悟空のことで何かあるたびに俺のところにきて、愚痴を言うだけ言って帰っていく。

「わかってるよ!わかってるけど、私だって勇気出して誘ってるのに……」

***が悟空に惚れてからというもの、なぜか俺に相談相手として白羽の矢が立ってしまった。

「お前にはお前の予定があるのと同じで悟空にも予定があるんだろう」

「そりゃそうだけど、修行なんて私が仕事してる間にでもできるじゃん!」

「それはお前の都合だろうが」

正直俺には人間の恋愛などわかるわけなどないし、助言なんか以ての外だ。

「うぅ、神様のくせに冷たい……
……なんかアドバイスとかないの?」

「俺は思ったことを言っているだけだ。
まぁ、唯一言えることがあるとすれば『ちょっと待ってろ』だな」

「はぁ……」

わけがわからない、という顔をする***。
そのうちわかるだろう。


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