吸血鬼と海賊少年

□俺の彼女は吸血鬼
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『…きて、おきて!神威』


誰かが俺の名前を呼んで、体を揺する。


「ん、」


うっすらと目を開けると アリスが俺の枕元に立っていた。


俺はまだ眠くて布団の中に頭をいれて丸くなる。


『もぉー!お寝坊さんだなぁー!』


俺の体を布団ごと揺する アリス 。



体を揺するのをやめたかと思うと、俺から布団を取り上げようとしてくる。



『寝起きなのになんでそんな力強いのー!』


アリス はポカポカと布団の上から俺を叩くけど、全く痛くない。


むしろ可愛い。


「も〜なんで吸血鬼のくせに朝に強いのかなー?」


俺は眠い目をこすりながら布団から顔を出した。


俺が布団から出て満足したのか、ニコニコしながら俺の隣に アリスは座る。


『吸血鬼が朝日に弱いなんて嘘だよ。それにもうお昼だよ?』



アリスが時計を指さす。時計は既に、11時だった


アリスが俺を起こした理由がわかった。


「 アリス、お腹空いた?」



アリスは図星とでも言うようにピクッと反応して迷ったように間を置き。


コクンと小さく頷いた。


「いいよ、吸っても。」


俺はそう言いながらボタンを外そうと、服に手をかけたがの アリス 小さな手に止められた。
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