吸血鬼と海賊少年
□怯えないで俺が守る
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俺と アリスは玄関の扉に違和感を感じ、ドアを見つめる。
ドンドンッ!
「 アリス!!ここにいることは分かってるんだぞ!!早く出てこいッ!!」
魚頭の声だ。
アリスが中々見つからなかったからイライラしてるのだろう。怒鳴っている。
キュッ
アリスが俺の服を掴んだ。
怖いのか、緊張しているのか俺の服を掴んだ手が震えていた。
「 アリス。俺がいるだろ?」
俺の服を掴み、震えている手を俺の手で包みこむ。
アリスの首の裏に手を添えて引き寄せ、耳元に アリスが少しでも落ち着くよう囁いた
「 アリスの主は俺だよ。俺は自分のものは絶対に傷つけられるのを許さないタイプなんだ、だから安心して?俺が アリスを守るよ」
『神威………』