吸血鬼と海賊少年

□俺と吸血鬼の出会い
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1階のホールに来た俺は、少女を探した。


途中、女に声をかけられたが無視した。



少女を見つけるのは簡単だった、他の男共も少女を見つめていたから。




少女はケーキが食べたいのか、ケーキの乗った机を見つめていた。



「食べたいの?」



俺が最初に話しかけた言葉はこれだった。



少女は声をかけられて驚いたのかビクッと反応した。



「あぁ、突然で驚いたよね。俺は神威」



なぜ、名乗ったのか自分でも分からないけど少女は少し落ち着いたみたい


『わ、私は アリスです、』


そう、これが俺とアリスの出会いであり、初めての会話。


ソプラノの声は少し震えていて、子うさぎみたいだなって思った。


「どのケーキ食べたい?」


子供は強くなるかもしれないから好きだけど、アリスはそういうの関係なしに仲良く(?)したいなって思った



『えっと、こ、コレがいいです』


白く小さな手で指さしたのは赤いイチゴがてっぺんに乗ってクリームでコーティングされているショートケーキ。


俺はそれをお皿に乗っけて アリスに渡す。



『あ、ありがとうございます、』



テラスのベンチに座って食べる姿はとても可愛くて、 アリスは気持ちが表情に現れていた。


イチゴを食べた瞬間、甘さに驚いた顔をして、甘くて嬉しそうな顔をして、甘さがなくなってしょんぼりした顔をして、


頬に付けたクリームに気づかないところもうっかりさんで可愛いって思った。



「 アリス、頬にクリーム付いてるよ」


俺は、自分の頬を指さして伝えた。

でも、 アリスは反対の頬を触って気づいていない。



「ここだよ、ペロッ」


アリスの頬からクリームを取り、ペロッと舐める。


「ん、甘いね」



『///な、なに、するんですか!恥ずかしいじゃないですか!』



顔を真っ赤にして怒る姿が可愛くて思わず俺は笑みを浮かべる
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