吸血鬼と海賊少年
□君の自由は俺のもの
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血を吸った相手に服従するのはこの世で アリスだけよ。
そして、吸血鬼の世界で最も強いとされてるのも アリス。
そんな アリスがあの魚頭に簡単に捕まってしまったのは血を飲まなかったから、
今の アリスは貴方の血を吸って吸血鬼の能力が使えるわ。
でも、血を飲まない限りは能力も使えないし、体も動かない。それだけは忘れちゃダメよ。
1度でも吸血鬼に血を吸われた人間は永遠に吸血鬼の捕食対象になる。
人間の血って、吸血鬼に吸われれば吸われるほど美味になるの。
血を吸われた貴方は私にとっても捕食対象。
それを避けるために アリス はあまり血を吸わないようにすると思う。
でも、それだと アリスは弱ってくわ。
私の忠告はこれだけよ。
契約は、主が放棄すれば無効にできる。
責任を持たないなら アリスを手放して自由にさせなさい。
じゃあね。
それだけ言い残すと、バサッとコウモリの羽を出し、マーナは飛んでいった。
アリスは自由になれた、でも、俺が アリスの自由を掴んでる。
血を吸われれば吸われるほど他の吸血鬼に狙われる。
「ｸｽｯ、いいヨ。俺は、 アリスを手放すくらいなら狙われた方がマシだヨ」
まだ、俺の手を掴んだままの アリスの頬に俺はチュッと口づけした。
『えっ！？////』
「好きなだけ吸ってヨ、俺以外の味を覚えなくていいから」