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□PLAY with 遊!
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「涼介〜」


「んー?なんだよ今日はやけにくっつくな?」


「そぉ?」





かわいく『そぉ?』じゃねぇよ、山田も山田で普通に返事するなっ






「ねぇー僕ジュース飲みたい」


「さっき俺のいちごオレあげたじゃん。」


「だってあれ涼介の飲みさしだったから少なかった……」


「あーもーわかったわかった、買いに行こ。」


「わーい!ありがと、涼介!」




知念!なんでもいいからその手離せよっどこ触ってんだばかやろー!






「どーせ俺は知念の財布だし」


「でも財布にすんのは涼介だけだよ?」


「嘘つけ!! こないだ光くんに財布出させてたろ、知ってんだぞ!」


「えーだってあれは光くんが『買ってあげたい』って言ったんだもん」





なんでそんなにいちいちべたべたする必要があるんだよ、すぐそこの自販行くだけだろ…!



知念を腰に巻き付けたまま遠ざかる後ろすがたに思わず眉間のシワが濃くなる。





「だ、大ちゃん?さっきからずーっと顔が鬼だけど、、だいじょぶ…?」


「っあいつ、また………」



「あぁ、山田と知念??」


「昨日あんだけ言ったのに今日これかよ、」


「こわっっ彼氏こわっっっ」


「……………。」


「……ごめんなさい。」





ペコッと頭を下げた伊野ちゃんのカーブを描く髪が揺れる。





怒りMAXの俺とは対照的な眠たげな瞳にますますイライラが募った。



「あーーイライラする、、」


「大ちゃーん男の嫉妬は醜いぞぉー」


「……わかってる、」




そんなことわかってる、
わかってるけどさ、!



「っていうか別に知念と山田だけの話じゃなくない?? コンサートならみんな結構スキンシップするじゃん。」



「そりゃ俺だって多少は普段より増えるけどさ、こうも毎日毎日見せつけられたら気分悪いの!」



「んー……わからなくもないけど、、2人っきりなら大ちゃんが好きなように出来るんだから。メンバーといる時ぐらい自由にさせてあげたら?? 山田もしんどいよ」


「んー……」




そうなんだけど、
頭ではわかるよ、伊野ちゃんの言いたいこと。でもこればっかりどうにもこうにもダメなの。



………ん?



「伊野ちゃん、今なんつった?」


「っえ?山田がしんどいよ、って……」


「その前!!!」


「ひえっ、えっと、2人っきりなら大ちゃんが好きなように出来るんだから、って言いましたごめんなさい!!」


!!



そ れ だ!



「伊野ちゃん!!ナイスアイデア!!」


「えっ??なにが?どれが?」






あわあわしてる伊野ちゃんをよそに俺はニヤリと笑った。
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