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□真っ赤な果実
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「ただいまー」
「いやお前んちじゃねーよ!」
スーパーの袋がうるさく音を立てる。2人分の息が玄関に膨らんだ。
「重てー、いてー」
「指に食い込むな、…」
買い込んだせいで重くなったナイロンを机の下に置いた。
赤くなった指の関節を撫でる。
山田が見せて、と俺の手を引き寄せる。
冷たくなった手がじんわりと熱を孕み出した。
そんなに痛いわけじゃないけど山田がまだ手を離さないからそのままにしてたら
チュ、と不意に唇が触れた。
指とは違う柔らかい感触。
ドクンと体が熱を出した。
「ふっ…食われそう」
「ははっ俺に?(笑)」
笑ったと同時に吐息も一緒にかけられる。でも笑顔はすぐに吸い込まれてその瞳に欲望の火が灯された。
「……っん、」
チュク、と指が熱い口内に含まれる。
指の間も舐められてどんどん体の箍がゆるんでいく。
「山田…、…ぁっ、飯食うんじゃなかったの?」
腹減ったってスーパーでも言ってたから。
問えば反抗的な目が俺を射抜く。
「……先にお前。」
もうふやけた頃になってようやく唇が離れた。
「でも腹減ってるのは本当だから、大貴作って?」
濡れた手が引き寄せられて
キッチンに立たされた。
「……ッッ、やまだ…、///」
「ほら、早く。この前教えたじゃん、覚えてるだろ?」
「……ぅん……///」
言いながら腰にまわされた手が服の中で不規則に動く。
ゾワ……と全身に鳥肌がたった。
怖いからじゃない、次に期待してるから。
震える手でシンクの中の卵を手に取った。ボウルの中に1つ割る。タプ、と黄色い球体が落ちた。
「よくできました。」
「はぁっ……/// ん、」
「ほら、あと一個。」
ちゅ、と肩に唇が触れた。
そこだけ火傷したみたいに熱い。
次はねっとり耳を舐められて。
やばい、足…立ってらんない、
もう力なんて入らない手で、もう1つ卵を手に取った。
なのに、
「…んァッ!!///」
胸の突起を弾かれて
ピン、と背筋が張った。
「あ〜ぁ、割れちゃったな、」
言われて見た手がぐちゅりと糸を引いてる。
「やまだッ……も、だめ、!///」
「殻入ったな、やり直す?」
「…んッぁ、はぁ…!!」
「それともこっちの続きする?」
「っあ、ん、ん…!! して…っ!」
言った瞬間、胸の飾りを弄んでた手がベルトにかけられて、もう先走りで濡れそぼった俺のに触れる。
容赦なく上下にしごかれて強すぎる快感に体が追いつかない。
「あァッ…っ、あ、ぁ! む、り…涼介ッ……!!」
咄嗟に後ろの首筋に手を回したけど、ぐちゅぐちゅのままだから捕まりきれなくて。
我慢する場所もなくて熱がそのまま下に溜まる。
「ん、ぁ、あ…!! イクッ、ぁ、りょ、すけぇッ…!!」
「っいいよ、イって。」
グリ、と親指で先端を擦られたらひとたまりもなくて。
山田の手の中に白濁を飛ばした。
「ァ……、はッ…あ……///」
「いっぱい出たな、大貴」
意地悪な声が耳に注がれる。
もう我慢なんて効かない。
「涼介…、」
濡れた手のまま山田の顔を引き寄せて自分から口づける。吐いた息も食べるみたいに舌が暴れた。
唾液が絡む水音が聞こえて
耳まで犯されてる気分になる。
「んゥッ…!! ぁあッ…!!」
キスに夢中になってたら
蕾に山田の自身があてがわれた。そこから一気に奥までたどり着かれる。
「ぁ、あッあ……、はぁぅ…///」
「大貴、動くよ」
右足の膝裏に手が入れられて
シンクにかけるように上げられた。
言いながらガツガツ腰を穿たれてもう声がひっきりなしに溢れてしまう。
「ぁあんッ…!! ひァッ…あん、あ!!///」
「っく、ぁ、大貴…締めすぎッ」
「やっぁ、涼介ッ…立って、られな、んァッ!!」
息ってどうやって吸うんだっけ、
考えたら急に山田のが俺から抜けるギリギリまで引かれて。
あろうことかぐるり、と体を反転させられた。