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□yesterday of love
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朝。

隣を見たら空っぽになったシーツ。




涼介、ノート見たかな、
それかキッチンにいるかな。




その二択で悩むのが俺の日課。




机の上にノートが置かれてるってことはもう見たってことだな。



じゃあどこだろ、とベッドから立ち上がったら、





「………裕翔っ!!」


「ぅわっ…!」






腰にすごい力でタックルされてベッドに逆戻りした。




これは初めてのパターンだ(笑)







「ゆうとぉー!!」


「おわ…っ、りょ、「思い出せた…!!」






本当に嬉しそうな顔をして涼介が笑う。それからぐわぁ〜!と力いっぱい抱きしめられた。






「涼介っ……っ、くるし、っ」


「裕翔っ!今日は思い出せた!!!」






ここ何年かの記憶を一気に取り戻したんだからそれはもうスッキリした顔をする。






それからぎゅうぅ…と抱きしめられてたけどやがてそれにも飽きたのか、今度は隙間なく腕の中に収まりにきた。





ふわふわの髪が首筋をくすぐる。






「俺、記憶がない間もいい子にしてただろ?」


「ははっいい子って(笑)」


「なんだよー!ノート読まなかった日も暴れないでここにいたじゃん」


「来んなー!っておたま投げられた時もあったけどね(笑)」


「あれは裕翔が追いかけて来るから!朝から知らない人に追いかけ回されたら逃げるだろっ」


「だって涼介場所わかんないのに外出ようとするから。いつかみたいに迷子になったら大変だし。」


「もーそんなの忘れたー」


「あっ悪いヤツめ」







むに、としかめっ面でお互いのほっぺをつねりあってたら、我慢出来なくて二人とも吹き出した。





けらけら笑って抱きしめ合う。




そのまま笑いがおさまってもただ黙って体温を感じてた。








「裕翔……」


「うん。」


「明日、また暴れたらごめんな」


「っふ、予告?(笑)」


「ううん、宣戦布告(笑)」


「そっちか!」








ふは、って笑ったら、







「ゆうと、」


「ん?」


「………すき」








あぁ、やっぱり。







俺は今日も恋に落ちる。
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