orion

□よく学びよく「  」
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チャイムの音で目が覚めた。

むく、と体を起こすとちょうど先生が教室を出て行くところだった。




「涼介ー授業終わったよー」

「ん……。」




すとん、と俺の椅子の横に膝をつく知念。


至近距離に幼げな表情をした顔が来て視界いっぱいに広がる。



ぱちぱち、と瞬きを繰り返したら知念もまねをしてぱちぱち、と瞼でシャッターを切った。



そんな俺たちを見てクラスの女子が教室の隅で小さく悲鳴を上げたのが聞こえたけど気にしない。




「りょうすけ」

「ん?」

「今日ね…家誰もいないんだ」

「…そ、なんだ、」

「……来る?」

「………ん…///」



なんて返事していいか分からなくて曖昧に頷いた。自然にかぁ…っと顔に熱が集まる。




こないだ同じことを言われて知念の家に行った日は、初めて…その…キスをして。


俺はそれだけでももう頭パンクしそうなぐらいだったのに、知念はそのまま俺をベッドに押し倒してきたから….。//


ココロの準備とかなんとか言って、どうにかその日はキスだけで終わったんだけど。



今日は…たぶん…。




「〜〜〜っ…!////」


考えただけでももうたまらなくなって少し前を歩く知念の背中を見ていられなくなった。







×××









「おじゃましまー…す…」

「誰もいないんだからいいよぉ、僕の部屋あがってて」

「ぁ、うん、」



ふんわりと香る知念のにおい。
部屋に入ったらにおいはより濃くなった。



「涼介、お茶でいい?」

「ぁ、ありがと。っていうか…ここ来るたびいつも思うけどほんとにオトナみたいな部屋だな…」

「そぉ??自分ではあんま分かんないけど」

「だって机とか本棚とか、家具が大人っぽいよ」



そうかなーと言って笑いながら、着ていた制服のブレザーを脱いだ知念。

ハンガーにかけられた制服がひどく部屋に不釣り合いな感じがした。




「あ、こないだ言ってたのって…ぇ、わ…ッ」


突然ぐいっと腕がひっぱられて視界が反転する。

ばふ、と背中がベッドで受け止められたら俺の顔の横に両手をついた知念のドアップ。




「ぁ…ちね、///」

「涼介、こないだの続き、しよ?」

「…っ…ぇ、っと…ンっ!///」




ちゅ、と柔らかい感触が唇に触れていよいよ思考が停止する。

瞼を閉じた知念の長い睫毛が俺の頬にも触れた。




「ん…っ…ち、ね…っ…ふ、」

「はぁ…涼介…。」



舌が絡め取られてあまりの気持ちよさに全身から力が抜ける。

ちゅく、ちゅぷ…って濡れた音を立ててキスをしてくる知念は全く息なんて乱れてない。

たいして俺のほうはもう呼吸困難も同然。どうやって息吐いてたか肺が忘れちゃったみたいだ。



なんで、なんでそんな余裕なんだよ、

もしかして初めてじゃないのかな。

こういうコト今までにもしたことあるからそんな余裕で慣れた感じなのか…?


そう思ったら急に知りたくてたまらなくなって、口が勝手にしゃべっていた。




「はっ…はぁ…知念…っ」

「ん…なに?」

「っ……こ、ゆ…の…初めてじゃ…ねぇ、の…?」

「………。」




しばらく俺の荒い息だけが聞こえてたけど知念はくすっと笑って俺の目を見返した。




「…知りたい?」

「…へっ?」


不敵な笑みを浮かべる知念に一瞬なんて返事していいか分からなくなって。



「教えてあげてもいいけど…今、聞ける?涼介」

「へっ…? ぁ…んぁ…っ!///」



聞き返そうとした声が喉の奥に引っ込んだ。濡れた舌が胸の突起に這わされてビリッと電流が走る。



「やっ…ぁ、う…!知念…ッ」

「話はまた今度、ね…?」

「っひぅ…っちょ、と、待って、ぁ…!」



なんだこれなんだこれなんだこれ…っ

胸を押し返そうとしても腕に力がまるで入らない。突起を舌で弄られる度じっとしてられないし、なによりそんなとこ、



「舐めん、の、ゃ…ぁん…ッ」

「でも涼介…ここもうこんなだよ?」

「ひゃぅッ…!///」


制服のズボンの上からずりっと熱を擦られて喉が引きつった。自分の口からでる声が信じられない。



「や、やぁ…っちねん、ぁ、あ…っ」

「かーわい。はい、バンザーイ」

「ぇ…っぁ…!」



シャツも一瞬で剥ぎとられて気づいたら下着一枚になってる。

「ふ、ここ濡れてシミになってるよ?えっちだなー涼介」

「〜〜ッん…!////」



知念がそこに触れる度ぷちゅ、と下着の中から水音が聞こえて耳を塞ぎたくなる。



「このまましてもいいけど…今日は脱がしちゃおっか。」

「ぇ、や、や…!見んなってば…っ////」

「だーめ。ね?僕の言うこと聞いて?」

「…っ…ぅ、でも、こんな…んぁ…ッ!!」

「ははっ、すご…」



ずり下された下着の中を知念の視線が辿る。もう恥ずかしすぎてこの場で舌噛んで死んでもいいと思った。



「っ…っ…////」

「じゃあー涼介。いっぱいイってもいいけど僕がいいって言うまで我慢ね?」

「ぃ、く…?ってどこ、に…っひぁー!?」


下着を全部足から抜かれたと思ったら次の瞬間、知念の手が俺のを握ってて触れられた瞬間目の前に火花が散った。



「ぁ、あ…ッぁん…!ち、ねぇ…っあ…!」

「ここ、気持ちいね。先っぽがいい??」

「やら…っ!!て、はなし、ぁんん…ッ///」


知念の指が敏感な先端を何度も撫でて、ときどきぐりっと押し潰すみたいに弄ってきて。

我慢しきれない熱みたいなのが下半身に溜まっていく。


「は、ぁ、あ…ッらめ、ら、なんか…!」

「出ちゃいそう?」

「ん、ン…ッ!!
出し、ちゃう、なんか、出ちゃッ…ちねぇん…ッ///」

「っふ、いいよ、1回だけね?」

「ひッ…ふぁあァッ…ー!!」



ビュルルッと尿道を熱がせり上がって気づいたら俺は射精してしまっていた。



「分かる?今のがイくってことね。」

「〜〜っぁ…ぁ、は…ぁぅ…っ」

「じゃー次はこれ付けよっか?」


ものすごい倦怠感が襲ってきて頭が働かない。知念の言葉を噛み砕けないでいたら、絶頂したばかりのそこにまた刺激が走った。


「ンぅあーッ!?ァ、あ…っなに…っ」

「んーゴム付けたの。涼介にいっぱいイってほしいけど、ベッド汚したら面倒だし。それにこのほうが涼介感じるでしょ?」

「ぁ…っぁ、ご、む…?」



なんだっけそれえいごだっけわかんねぇや…

どろどろに溶けた頭が正常に機能するはずもないから、結局意味はよく分からなかった。



「よし、じゃあ涼介。腕だして?」

「ぅ…ぁ…はぃ…。」

「ふふ、いいこ。」


うで、って単語が聞こえた気がして差し出したらふわりと微笑まれた。合ってるってことかな。



俺の上にのしかかる知念ごしに見える天井を茫然と見てたら手首に柔らかい布の感触。

見れば俺の手はタオルで縛られていた。



「ふぇ…っ?ぇ、え…?」

「涼介、痛くない?」

「ぁ…うん…。」


あ、なんか返事しちゃった。



「オッケ―じゃあ、続けるよ?」




知念は結び目を確認しながらにっこりと笑った。




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