orion

□甘い雫
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「っあ…!ぅ、ん…っ」



苦しそうに顔を歪めながら唇から出る声はどんどん甘さを増していく。



どこを触っても吸い付いてくる肌はもうとっくに汗で濡れていた。





「りょ、すけ…っ…ちょぃ…スト、ぷ…。」

「っ…ん、」



息も絶え絶えの中、やんわりと肩を押される。何度か絶頂したせいで少し疲れた顔をしてる大貴を見て、腰の動きを止めた。




「はぁっ…はぁ…っき、つぃ…」


肩を大きく上下させる大貴。無理させたくなくて、ゆっくりと俺も息をした。





「涼介…。」




そしたら寝言みたいにぽつりと名前が呼ばれて。見れば両腕が微かに差し伸べられてる。




「ん、息止めんなよ?」



こく、と頷いたのを合図にその腕を肩にまわさせて、ゆっくりと抱き起した。

どうしても繋がったままでは刺激があるのかひくひくと体を震わせてあぐらを掻いた俺の足の上に座る。





「ぁっ…は、はぁっ…、」

「大貴、大丈夫?」

「ん……。もちょ、っと、このまま…。」




きゅ、と首筋に抱き着いて腕を絡ませる。汗に濡れた髪があたって少し冷たい。



ドクドクと大急ぎで打つ鼓動が大貴の胸からも聞こえてたまらなくなった。




「んッ…ぁ、涼介っ…!だめ、今…あ…ッ//」

「ごめん、我慢できね、」

「や、ぁあっ…ァ…!//」




きゅうきゅうと締め付けてくる動きに逆らうように奥へと猛りを押し入れた。背をのけぞらせて喘ぐ大貴の乳首に軽く歯を立てる。



同時に既に濡れた自身も扱いてやったらすぐに俺の手も濡れて。グチュグチュと卑猥な水音が次から次へと零れてきた。



「はっ…大貴、感じすぎ…」

「ァあ…ッ涼、介…あっん、ア…!」

「もうイく…、?」

「ふァあ…ッ…ん、ぃ、い…っ!!」

「大貴、もうちょい…我慢して…」

「ゃ、む、り…ッ出ちゃ、ぅ…っ
ぁ、あッ…ンぁア…ッ!!」




ビチャッと熱い白濁が二人の間で弾ける。我慢しきれなかったのが恥ずかしいのか大貴は震えながら顔を赤らめた。



やべ、先にイかせちゃった。俺まだイってねぇのに。



「ーぁ…、あ…っご、め…っ///」



ちょっと焦ってたら大貴はまた恥ずかしそうに謝った。見れば大貴が出した白濁で俺の腹はべっとりと濡れていた。




「気持ちよかったんならいいよ、むしろもっとかけて?」

「〜〜ッ!///変態ッ…!///」

「そのヘンタイが好きなのはどこのどいつだよ」

「……っ…。//」



ちょっと言い返しただけですぐ怯む大貴は今のところベッドの上限定。

ここじゃ主導権は俺が握ってるから。




「動くぞ、」

「や、ぃま…っぁあン…ッ」

「ごめん、俺まだだから」

「〜〜ッ…ち、ろぅめ…ッ!」



あ、言ったな。
お前それちょっと傷つくってこないだ言っただろ。



俺は仕返しに過ぎた快感から逃げようとする腰をがっちりと掴まえてやった。






fin.
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