Unknown
□Illusion sequel
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Illusion sequel
しばらく経って、流石にずっと抱き締め合っているのも恥ずかしくなり、どちらからともなく体を離した。
少し距離を置いて互いに見つめ合い、自然と笑みが零れる。
「つわはすさん、今日は1日遊んじゃおうよ。」
「そうだな。」
俺は同意して、pーpの手首を袖越しに掴んで歩き出した。
pーpが隣にいる、その距離は今までと凄く変わったというわけでは無いけれど。ただ伝わってくる温もりが、目が合うたびに微笑みかけてくれるpーpが、たまらなく愛おしかった。
「まずどっかでお昼食べよ。僕お腹空いた。」
pーpにそう言われ、懐中時計(と化している腕時計)を見てみると、もう12時を過ぎていた。
俺はこの近辺に美味しい店があると聞いたのを思い出し、そこに行くことにした。
評判どおりか、それ以上に美味しかった食事を満喫した後近くのゲームセンターや映画館に寄って楽しく時を過ごしているうちに、何時の間にか陽が落ちていた様で、辺りはすっかり暗くなっていた。
防寒が足りなかったのだろう、いつもよりか寒く感じられる冬の夜。
けれども、隣で頬を赤くしながら楽しそうに笑っている彼を見ていると。辺りの空間まで明るく暖かなのだと錯覚されて。
帰ろうか
その一言は、まだ言い出したくないような気がするのだった。
ただ、この幸せな時が長く続いて欲しいと願った。
「つわはすさん、もう遅くなっちゃったから……。」
「そうだな、帰ろっか。送ってくよ。」
「うん……。」
そう切り出したpーpは、何だか浮かぬ顔だった。
pーpもやっぱり別れがたいと思ってくれているのかなと思うと、それだけで嬉しかった。
僕らは連れ立って帰路に就いた。
pーpの部屋の近くまで来た所で、pーpは突然立ち止まった。やや遅れて俺も立ち止まる。
「pーpどした?」
「つわはすさん!…き、今日部屋に泊まっていかない?」
「……っ!」
あの、ほら、もう遅いし。帰るの面倒でしょ。などごにょごにょとpーpは付け足していたが、その誘いの真の意味は明白だった。
なぜなら、pーpの顔は寒さのせいというだけでは説明が付かない程真っ赤に染まっていたからだ。
「さんきゅ。そうするわ。」
俺はなるべく平静な風を装って答えた。
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このまま行けばR展開……か?
まだ描写力に自信がないのですっ飛ばすかも。せめてキスは書きたいな……。