Unknown

□Guess the answer
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Guess the answer

突然のメールが届いて、末尾に示されていたのは……、
×××。
こう書くとまるで匿名の手紙のようだが、もちろん送信者欄にはきちんと名前が記されている。
一体これは何?と首を傾げるヒラだった。


「『×××』ってどういう意味?」
「は?何、いきなり。」
「いやー。この前さー、メールに書いてあったんだよねー。」

近くのファストフード店で俺が相談すると、キヨはむむ…、と腕を組んで考え始める。
しばらくして、キヨはがばっと顔を上げた。

「手紙なら…。」
「あ、何か分かったー?」
「うん、いや…。」

彼は手紙、と再度同じ言葉を繰り返し、不意に俺の肩をがしっ!と掴んだ。

「な、何?」
「うん。おめでとう。」
「何が?」

キヨは質問に答えず、もの凄い勢いでスマホを操作して、こちらへ向けて差し出してくる。

[×××:×はキスの意。手紙を送る際、末尾にこれを示す事で、三回キスを贈るという意味になる。意中の相手への告白に使われる。]

「…はぁ?」

つまり先程のメールは、告白という奴なのだろうか。

「フジ…?」
「フジ?」
「あ、いや、相談を、しようかと。」

ぽろっと零した言葉を聞き咎められて焦ったため、やや不審がられてしまう。
逃げるように自宅へ帰り、部屋の鍵を掛けてから、フジにメールをする。

「今からフジん家行っていい?」

数分後、部屋に着信音が響く。

「夕食食べてるから、ちょい待って。」
「じゃあ、二時間後で。」
「了解。」
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