Unknown
□Lose sight of
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Lose sight of
pーpは、ホットミルクの入ったマグカップをコトリ、と音を立てて、テーブルに置き俺の隣に座る。
「つわはすさん。」
「んー?」
俺は気の抜けた声でpーpの呼び掛けに答える。
「眠い。」
「じゃあ寝ようか。」
「今日は僕、ソファで寝るから。」
突然の宣言に、俺は右を見る。pーpはジト目でこちらを睨んでいるが、やや顔が赤い。
「…もしかして照れてるの?」
「違うっ!ばかっ!そうじゃなくて体力の問題だよっ!つわはすさんはなんでそんなに元気なのありえない信じらんない!」
あぁそういうことか、とようやく合点がいく。
「しょうがないじゃん。ぴーちゃん可愛いし。」
「男に対してひゃあっ!」
「ん、可愛い。」
キスをしてから言うとpーpは面白いぐらいに真っ赤になり、両腕を伸ばしてぐいぐいと押し返してくる。
「ていうか、いっつもつわはすさんが上なのも気に入らないしっ!」
「じゃあ今日はpーpが上でやる?」
「望むところだっ!かくごしろー!」
襟首を掴まれて寝室へ引っ張っていかれるつわはすだった。
カーテン越しに差し込む柔らかな光に照らされて目が覚めた瞬間、昨日の顛末を思い出してしまう。
「うぅ…。」
そう、慣れない攻めに疲れて倒れたpーpに、あろうことかつわはすはこう言ったのだ。
(足りない。)
その後抵抗らしい抵抗も出来ず、ひたすら絞り尽くされて自分は意識を手放したのだ。
「鬼め…。」
あとがき
なんだろう、このオチ...。