Unknown

□Difference
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「うわ!死んだ!」

今はいつもの四人でゲームをしている最中。レトさんが一番早く脱落したのはまあ想定内として、その次に死んだのは俺だった。画面上ではキヨとpーpの操作するキャラクターが目まぐるしく動き回っている。

「ざ〜ま〜あ〜。」
ちなみに俺は、キヨに倒された。敵だった訳では無いのに。新しく作ったキャラクターだったのでもともとのHPが少なく、全く知らないゲームだったので操作にいまいち慣れていなかったのが主な敗因だった。
レトさんは何やら手持ちの端末を忙しくいじっているようだったので話し掛ける事が躊躇されたので、俺は辺りに散乱している茶菓子を適当に食い散らかしながらテレビ画面を見ていた。
「つわはすさんの敵は僕が取る!…から、エアロちょーだい?」
pーpがチョコを要求してきたので、俺は一つ摘んでpーpに渡す。
「ありがと!」
pーpはちらっとこちらを見て、花の咲いたようなーというのは言い過ぎにしても、笑顔を向けてくる。
「ずり〜。俺も食いたいー。」
俺は無言で冷蔵庫を開け、ストックしてある野菜スティックを渡した。
「死ね。」
「もう死んでる。」

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