Unknown

□Minute change
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Minute changeU

「pーp。」
「何?」

俺が呼び掛けると言葉少なに返してくるpーp。
遊んでいたゲームの一時停止ボタンを押して肩越しに振り返るpーpを見て、俺は何とも言えない気分になり言葉に詰まった。
最近のpーpは少しおかしい。それはこの数日で確信に変わった。
そして……。最近の自分も、少しおかしいようだ。
ただ影響されているだけ。そう自分に言い聞かせる。俺とpーpは、仲の良い友達だから。ただそれだけ。

「何でもない。」

俺が言うと、pーpはさっさとゲームに戻ってしまった。
このままではいけない。pーpに不調の原因を聞かなければ。そう思っているのに、躊躇い
今日もまた無為な時間が流れていった。






pーpが唐突に口を開いた。

「体調。」
「ん?」
「つわはすさん、最近体調悪いの?」

そう聞かれて俺は何故だか狼狽えた。

「pーpには関係ないよ。」

その動揺を無理矢理押し込めるように、つい素っ気ない口調で言ってしまった。

「そうだね。」

背筋の凍るような冷たい声。

「そうだね。確かに僕はつわはすさんと関係ない。」

怒った様な、いや実際怒っている口調。

「関係ないんだったら、勝手にさせて貰うから。」

なのにどこか、傷付いたような響きも混ざっていて。
膝に乗せていた端末を脇に放り出して、pーpはずかずかとこちらへ近付いてきて。
そして、そのまま歩みをゆるめる事なく、廊下に通じるドアを開けて出て行ってしまった。
ドアが閉められたが、聞こえるはずの足音が無い。
なぜ立ち止まったのかと疑問に感じていると、ドアごしでくぐもったpーpの声が聞こえてきた。

「僕はっ、つわはすさんの事、勝手に心配するし、勝手に好きでいる事にするから。」
「ちょっ」

ちょっと待って。反射的にあげたその声は、果たしてドアの向こうに届いていたのだろうか。
足音はぱたぱたと遠ざかっていった。
俺は座り込んだまま一人。

「好き?」

口の中で繰り返して赤面する。
おかしい。
pーpは友達だと思っていたし、それ以前に俺らは男同士だ。
なのにこんなに胸がどきどきするなんておかしい。
また呟きがもれる。

「やばい。」

なのに、喜びが抑えられなくて。
ああ、なんだ。
自分はずいぶん前からpーpの事が好きだったのか。
自覚した感情は、案外すんなりと胸の中に収まったみたいだった。






あとがき

続き読みたい方いらっしゃれば、感想か掲示板で言ってくだされば頑張って書きます。

最近あんまり文章を見直さなくなっていまして、その影響で誤字脱字随分増えてしまっているみたいです。
反省せねば…。

あと、最近つわぴぴさんばっかりで他のカップルが書けていない……。

多分書けるのはつわぴぴ、キヨレト、ヒラフジくらいなんですよね……。しかもヒラフジはここではまだ書いた事無いし。

とにかく、要望ネタ等あれば仰って下さると本当に助かるし、嬉しいです。

キクタン(英単語帳)からネタを取っていたのが最近学校無くて枯渇気味なんです。

これなんだ意味わかんねぇぞぉー!

的な苦情でもいいのでー!
最近人恋しいです(ぼそっ)

今回のあとがき長いな…。
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