Unknown

□Sulk
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SulkU

「愛してる。ていうのはさ。相手が幸せだったらそれで良い、みたいな感じじゃん。俺は、勿論pーpには幸せになって欲しいよ。けど、何かな。俺はpーpと付き合いたいし、それは俺の望みじゃん。だからやっぱり、今は愛してる。というよりかは、好きです。としか言いようが無いっていうか。」

ごめん、何か上手く説明出来ねぇわ。とつわはすさんは困ったように笑った。
少し開いている窓から沈丁花の花の香りが漂ってきて、最近方々で嗅ぐ甘い香りに心が落ち着いていくのを感じた。

「僕も、つわはすさんと同じかも。」
「へ?」

つわはすさんは口をぽかんと開けたまま固まった。
彼がこんなに動揺している顔は、そういえば見たことがなかったな、と思い、僕は思わずくすりと笑ってしまう。

「僕もつわはすさんの事、欲しいから。」

つわはすさんは、それでようやく我を取り戻したのか口を動かして何かを言おうとする。
僕は、つわはすさんの口から形のある音が漏れる前につわはすさんの唇に軽く口付けた。

「ひゃあっ!」

普段の彼からは想像できない可愛い悲鳴に、僕は興奮してまたすぐに唇を塞いだ。
今度は深くまで舌を差し入れて、彼の口内を蹂躙する。
閉じていた目を開くと顔を真っ赤に染めたつわはすさんが見えた。
僕は思う存分彼の口内を堪能した後、敢えてゆっくりと口を離した。

「っはぁ、いきなり何するんだよっ!」

つわはすさんは、恥ずかしそうに若干俯きながら上目遣いで抗議してくる。

「何って……。キス だけど。」
つわはすさんの初々しい反応に自分もかなり動揺している事を悟られないよう、敢えてキスという単語を強調する。
するとつわはすさんは、更に頬を赤くして、そういう意味じゃない!と叫んだ。

「昨日まで、つわはすさん散々僕に恥ずかしい事言ってたよね?それなのにキスくらいでそんなに恥ずかしがるなんて反則じゃない?」
「……自分が好きだって言うのは恥ずかしくないけど。キスだって、いきなりでびっくりしただけだから。」

拗ねたように言い返してくるつわはすさんが可愛い。可愛い過ぎる。
僕は彼の髪をぐしゃぐしゃっ、と掻き回した。
するとまたぎゃあぎゃあとうるさく騒ぎ始めたので、強制的に口を塞いだ。






あとがき

上げ損ねているうちに時は流れて、沈丁花の香る季節は過ぎてしまいました。
もうすぐ東京でも桜が咲くようです。花びらも蜜も、新鮮なものは美味しいです。機会があったら是非食べてみてくださいませ。
花びらで笛を吹く事も出来ますね。
小鳥の鳴き声が聞こえるのも待ち遠しいです。
あれ?猫の声が……?


ー閑話休題ー


今回はかなりぴぴつわ成分濃いめになるよう意識して書きました。結果、かなりキャラ崩壊しました。
キスシーンとか勢いだけで書いた気がするし。見返すと恥ずかしくなるー。
あと、ぴーちゃん呼びを入れてみました。可愛いですぴーちゃん呼び。

いつも更新遅くてごめんなさい。そして、それにも関わらずも読んで下さってる方、本当にありがとうございます。
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