赤髪の白雪姫

□城下へ
1ページ/1ページ



「すいません 遅くなりました」

「大丈夫だよ 行こうか」

「はい!」

今日は木々さんと2人で城下に買い物
に行きます


「木々どの 白雪どの お出かけですか」

歌人の門の門兵2人は私が宮廷薬剤師になる 前から知っている兵士さん

「はい」

「帰りが遅かったらオビに言っといて」

『わかりました』

「オビにですか?それに帰りが遅かったら って」

「何かあったときオビなら直ぐ見つけるで しょ」

「あー そうですね」

「まあ 私も短剣は仕込んでるけどね」

「頼もしいですね」

「何があるかわからないからね」

「流石です」

木々さんは私に微笑んだ
美しいなあ


「白雪と食事はあるけどショッピングは初 めてだね」

「はい 楽しみです」

「そうだね 何か買うものある?」

「図々しいと思いますが何かおそろいで買 いませんか」

「図々しくないよ
どんなものにする?」

「ぜひ、ドレスを」

『…………!?』

「木々嬢とお嬢さん 2人お揃いの」

『オビ……』  

「いつからいたの?」

「さっきね」

「今、白雪と2人で行ってるんだけど」

「お邪魔?」

「前から白雪と決めてたからね」

「では遠くから護衛を
安心でしょ 木々嬢!」

「まあ そうだね 後、ドレスをおそろいは無理だから」

「えー それはないでしょー 主と旦那の反応が楽しみだと思ったのに」

「オビ……それが目的でドレスって言ったの ?」

「まあね」

「オビが買ってくれるならいいよ ドレスがお揃いでも」

「おっ!木々嬢!いいんすか」

「えっ!本気だったの」

「もちろん!お嬢さん!
その代わりお願いが……」

「ものによる」

「髪飾りもおそろいに!そこまでは無理だ から」

「いいよ それは白雪と私で買う」

「私もいいけど……ほんとにドレスを」

「アハハ もちろん!さっき賞金もらったん だよね(それに酒仲間に木々嬢のドレス姿 を見れるようお願いされたからねぇ)」

((何か思ってる) )

「買ってくれるのはいいけど着れる機会早 々ないよ」

「ありますよ!今月○日に!」

「○日って何かあるの?」


「木々嬢 あってますよね?」

「うん その日は白雪の誕生日会だよ」
「大広間で 東の」

「うん もしかしてその日に」

「もちろん!何か問題が?」

「おかしいよ」

「へ?何がです?」

「白雪の誕生日に私も着るの?」

「そしたらお嬢さん着てくれるでしょ」

「………………わかった」

木々さんとオビ2人で何こそこそ話してるん だろ?


「白雪 その日小さな夜会があるから」
「えっ?私も出るんですか?」

「白雪の知っている人ばっかりだから」

(いくらお嬢さんが天然だからって)

「私の知っている人ばっかり?」

「そう!白雪と関わったことがある衛
兵と かリリアス組とかね」

「……………どうしてリリアス組が?」

「薬室の小さい夜会だから」

「衛兵さんとかは?」

「薬室長がその方が楽しいからって 私もオビも白雪の友人として出るんだけど ね」

「そんな夜会が………」

(お嬢さん………日付を聞いてもわからない のか……)


「着きましたね!店!」

「オビ ドレス買ったら遠くにいて」

「了解!」

木々さん そんなにオビを遠くへ?


「これにしてくださいよ!」

『オビ 決めるのは早い』

「いやいや、これは木々嬢とお嬢さんに似 合うよ」

「じゃあ それでいいよ」

「私も 木々さんに似合いそう」

「お嬢さんもこれだよ」

「………私もこれを?」

「いやいや お嬢さんと木々嬢のお揃いだけ ど」

「私もコレでいいと思うよ ドレスにしたら 短めだし 小さな夜会でも悪目立ちしないよ 」

「じゃあ これで でも、本当にオビが?」

「アハハハ 気にしなくていいよ 夜会 俺と踊ってよ 木々嬢とお嬢さん」

「私は遠慮する」

「えー!木々嬢ー! じゃあお嬢さん踊ってよ 練習になるでしょ?」

「うん わかった お礼もしないとね」

「お礼で踊ってくれるの?」

「うん?違うよ あっ!もちろんお礼はする よ?」

「いやいや 踊ってくれるだけで充分だよ」

「いえ、お礼させてもらいます」

「ハハ 楽しみにしとくよ」

「そろそろ買わない?」

「了解ー木々嬢!」

(白雪と踊るってゼンが不機嫌になるよ)


「ここに飾りも置いてありますね」

「そうだね」

「ここで買います?」

「そうしようか」


「これはとうですか?」

銀色の星に銀色のチェーンがついてる髪飾 りを私は指した

「いいと思うよ ドレスにあってる それに、この前、白雪がつけてた耳飾りを つけたらいいじゃない?」

「そうします」


その後、暫く木々さんとお店を回った


ー歌人の門ー
『木々どの 白雪どの お帰りなさい』

「只今戻りました」

「凄い買いましたね」

「はい」

「これでもオビにもってもらってるんだけどね」

「では、そちらの荷物運ぶの手伝いましょうか?」

「迷惑は掛けられません」

「迷惑なんて」

「大丈夫だよ 私達持てるから」

「はっ!」

「では!頑張って下さい!」

私は門兵2人に手を振った

『はい!』

元気な返事が返ってきた


部屋に戻ろうと階段をあがると

「お前ら 何してた」 

ゼンが怒った口調で言ってきた

「何って」

「3人でどこへ?」

「何って 城下にだけど」

『城下ー!?』

「別に休みなんだし」

「予定が変わってたんだよ」

「別に明日、私の分するから」

「白雪 出掛けるなら言ってくれ! 夜遅くまで出掛けるなんて心配だ」

「うん ごめんゼン すっかり楽しくて」

「危ないだろ」 

「大丈夫ですよー 主!俺が護衛してました から あんなことやこんなことを」

「何やってだ!」

何をそんなに怒って………


「白雪 ほっといていいよ」

「木々さん」

「それにしても何で3人で」

「白雪と私でショッピングしてたんだけど 」

「オビは?」

「いつの間にかいたから遠くから護衛を頼 んだ そしたら白雪が安心かと」

「それはそうだ」 

「私じゃあ不安なわけ」

「いやいやそんなことはないが 何人も敵がいたらいくら木々でも無理があ るだろ?だからだよ」

「ふーん」


ゼンが何かオビに怒ってる

「何をやったんだー?」

「お楽しみにしててくださいよー」

「楽しみにー?」

「そうそう!ねぇ お嬢さん!」

「えっ?あっ うん そうだね」

「何のことを言ってる!」

「えー 楽しみにしておいてくださいよー お嬢さんも言ってるんだし」

「私、楽しみだなー」 「主の反応が楽しみだなー」
同時に言った

「オビ、何で俺の反応だ 白雪も思ってるの か?」

「えっ?私は、木々さんきっと綺麗だろう なぁーと思ってそれで見るのが楽しみだな ぁと思ったんだけど」

「何を?」
 
「えっ それは木々さんのド「ストップーお 嬢さん 楽しみにね!」あ うん」


なんで? ってゼンが凄い不機嫌



「♪〜」

「オビ 機嫌いいね」

「楽しみだからね 主と旦那の反応が」

「でも、反応って?」

「その日になったらわかるよ」

              end

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ