赤髪の白雪姫

□調理師は宮廷薬剤師の〇〇
2ページ/2ページ

白雪side


「フワァ〜」


背伸びしながら欠伸をする


「眠そうですね…白雪どの?」


えっ、この声って……


「____!?!!?」



❃❃❃❃翌日❃❃❃❃

「おはよう、白雪」


「おはよう、ゼン」


二人揃って皆さんがいるダイニングへ


「お嬢さんおはよ〜」


「おはようオビ」


「今日の予定はどうなんだ?」


ゼンが私に聞いてきた


「今日?今日は…16時半から休みだよ」


オビはほとんど私の傍にいてくれてる


「そしたら今日は皆で夕食食べれるね」


「そうだな〜。ま、ゼンの頑張りによるんじゃないのか?」


そんな話ししてるとき、


「失礼します。昼食をもってきてました」


「ん?初めて見るな」


「先日、見習いになりましたシオンといいます
白雪様のみ私が食事をご用意していただくことになりました
よろしくお願いします」


「お嬢さんだけ?」


「はい!」


なんでかは話さないんだね

呆れ気味に思った


シオンは品を運んでいく


「あれ?これって…」


思わずシオンを見ると口角を上げ笑ってた ドヤ顔だった


「どうかしたの?白雪」


「いえ……すいません、先頂きます」


「ああ」


一口食べると、涙が出てきた


「「「「!!!??!!」」」」


「白雪……?」


「どうしてこれなの?」


「身体にいいから」


シオンもいつも通りの話し方になってた


「でも、これには……」


「お酒は使ってない
使わず、違う調味料であの味を」


「そっか……」


「駄目でしたか?」


「ううん、嬉しい」


私はどんどん口に運んでいった

シオンもその場を離れた


でも、涙は止まらなかった


この味は思い出がたくさんあるから



「あっ俺も食べないと」


「ん??もう行く時間なのか?」


私には応えれなかった

この料理に真剣になってた


幼少期を思い出しながら食べてた



「はい、今日は早めで」


数分して


「お嬢さん、もう行かないとヤバイよ」


「えっ!!?ホントだ…」


涙を拭い、お水を飲んだ


「いこう!オビ!!」


オビは頷いた


「いってきます!」


「「「行ってらっしゃい」」」
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ