またあの桜の下で

□何かが始まる前兆
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「誰から?」



剛が聞くと



「ハーレー博士からです。剛さん、さっきの続き結構です。博士から事情を聞きましたから。それじゃあ、行きましょうか!」



とアル。



「え?何を?」



まさか、俺がアル会いに来たって言ったの博士!!?



「剛さんがロイミュードをこっちで片っ端から倒す気だから、またバディを組んでやってくれって、剛は、Dangerous boyだからアルが必要だって言われました」



「あ、あそう」


本当のことを言われていなくて安堵した剛。



「剛さん?」


「んー?」


「行きましょ、特状課!」


アルは、ヘルメットを受け取り剛を急かす。



「1人でいいって言ったじゃん。」


「バイク、特状課に置いてきちゃいました。」




「それ、わざと?」


イタズラっぽく剛が言うと


「いえ、違いますよ?久しぶりに剛さんの後ろに乗りたかっただけですよ」


アルもイタズラっぽく言った。


「俺のスピードにまた付いてきてよ」

剛が言うと、アルは

「もちろんです!」


そう返したのだった。

























そして、特状課オフィス前。



やっぱり、緊張するなー……



内心思った。


ここまで来て勇気を出さないとは何事だ!!



頑張れ私っ!!



そう思うものの、中々足が進まない。



剛は、


「あれ?入んないの?」


不思議そうに見ながら言った。



「入ります、よ?」


目を泳がせながらも答える。


そして、意を決して、特状課オフィスに足を踏み入れる。



それと同時に部屋の電気が暗くなり、ドアも閉められてしまった。













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