またあの桜の下で

□何かが始まる前兆
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「えっ!ちょっ!りんなさん、誤解ですってば!!」



と進ノ介。




「そ、そうです!ていうか、泣いてませんから!!」


涙をグッと堪えてアルも言う。



「それにしては、目がうるうるだなー?」


りんなさんが笑いながら言った。




「だ、だから!違いますよ!!もう!りんなさん!!」



りんなの方に向いてアルが叫ぶ。



それを見て、他のみんなが笑う。



「みなさん、そんなに笑わないでくださいよ!ほんとにそんなんじゃなくて、嬉しくてつい涙が出ちゃっただけなんですから!」



「あ、今涙出たって言ったー!」




と嬉しそうにいうりんなさん。



ほんとにりんなさんは、茶化すの好きですね…!


心の中で笑うアル



「もういいですから!!早くケーキ食べましょ!」



話に区切りをつけるように素早く終わらせると近くのケーキをとって言う。



「早く食べちゃわないと仕事きちゃいますから!」



アルがいうとみんな賛同する。




そして、アルの誕生日会が始まったのだった。




司会者を勤めるのは、本願寺課長だ。




「ということで!プレゼント交換を早速したいと思いますよ〜」



ノリノリの課長に思わず笑みをこぼす。



「じゃあ、まずは、私からね!」



そう言ってりんなさんが持ってきた中ぐらいの箱。



「なんですか?」



とアルが聞くと開けてみてと言ったりんな。



その箱を開けてみると銃があった。



「これは?」


「新しく開発した銃よ!これでアルちゃんにもロイミュードに抵抗できるわ!」



自慢げに言うりんなさん。



「ありがとうございます!」


上部にシフトカーを入れられるようになっていた。


さすがりんなさん。



と感心したアル。



「次は、僕から!」


究ちゃんは、包みに入れた袋をくれた。


「開けていいですか?」


とアルが聞けば、頷く西城。



袋から取り出すと《マーマーマンション》のぬいぐるみがあった。



「これって超レアのやつですか!?いいんですか!」


「うん!アルちゃんが気に入ってくれると思ってね!」



「ありがとうございます!」



アルは、嬉しそうにぬいぐるみを握りしめる。



「よし、次は俺だな!」


と追田警部補。



渡してくれたのは、お守り。



「怪物相手に戦ってるんだ。安全祈願のお守りだ!」




「ありがとうございます」


お守りなんて警部補らしいといえばらしいなと思うアル



「泊さんと私からは、これです」



と霧子から渡されたのは、髪飾りとストラップ。










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