またあの桜の下で

□何かが始まる前兆
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「ストラップは、私達とお揃いです」




そう言って携帯を見せてくれた霧子達の携帯には、同じようなストラップがついていた。



「それで、この髪飾りは……」


と霧子が言いかけると進ノ介がその先を言う。



「お前に似合うと思って買ったんだ。」



「そうなんですか?ありがとうございます!」



笑顔になるアル。



「じゃ、最後は、俺からね!」



と剛がポケットから何やら取り出すとアルの首につける。



「ネックレス、ですか?」



「そ!前あげたやつとは違うやつで今度のは俺とお揃い!」



剛は、自分のネックレスをかざす。



「嬉しいです!前にもらったやつ壊れちゃいましたから」



と微笑みながらいうアルは、言った。



「うわー、笑いながらグサッとくること言ったなぁ……」


と進ノ介が少し引き気味に言った。



「ぁ、壊れたんだ...あ、そう……まぁ、いいか……」



剛は、相当ダメージきたみたいだった。















なんだかんだでアルの誕生日会は、終わりを迎えた。



外は、夕焼けに染まっていた。




「アル!」


帰り際、進ノ介に呼び止められた。




「なんですか?泊さん」



「これ、返すの忘れてた」



進ノ介は、そう言うと白いシフトカーをポケットからだし、アルに手渡す。



「あ、ありがとうございます」



それを受け取るアル。



きっと、なにかある...



そう思ったアルは、シフトカーを持って家に戻ったのだった。




家に戻ると自室に閉じこもる。




自分のシフトカーと進ノ介から受け取ったシフトカーを並べる。


進ノ介から受け取った時、微かにメディックの力を感じた。


多分、模造品なのは、分かる。



パソコンに進ノ介から受け取ったシフトカーを繋げてみた。



すると、1つの動画が。


赤い服をまとっている人物が宙ぶりになっていた。

顔は、俯いていてよく分からない。


そこへロイミュードが映る。


見た目は、下級だ。


ロイミュードが赤服の彼を殴る。


『ぐはっ...!』



下に向いていた顔が上がった。



「マーベラス!!?」


立ち上がって言った。


そこへブレンが映る。



『この男の命が惜しいのなら廃工場へ来るのです。』



そんな!!


でも、マーベラスを助けなきゃ!



早速、りんなさんからもらった新しい武器を手に家からすごい勢いで出ていったアル。





外は、暗くなり始めていた。













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