またあの桜の下で

□何かが始まる前兆
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廃工場に着いたころには、真っ暗に染まっていた。





廃工場内へはいっていく。


アルは、恐る恐る進んでいく。




広い場所にでた。

その奥に彼がいた。



「マーベラス!!」



傷だらけでボロボロの彼の元へ向かうアル。



「……那月...か?」


アルは、マーベラスの手に結びつけられた縄を解き、その場を後にしようとする。



だが。



「来ましたね、アル·アグリ。」



来た方向からブレンがでてきた。




「あなた達の仕業?」


マーベラスに肩を貸している状態のまま言う。



「そうだと言えばどうします?」



「許さない。」



睨みつけるアル。


ブレンは、鼻で笑うとロイミュード体へと変わり毒をアルを向けてうつ。


アルは、避けた。



「かかりましたね?」



そう言うと別の方向から毒が来てアルの体内へ入り込んだ。




「うわぁぁぁぁぁあ!!!」


あまりの痛みに叫ぶ。



「...那月……!」



マーベラスが言う。



「今回は、これぐらいにしときます」



そうブレンがいうと消えていった。




「大丈夫か...!?……那月……!!」



傷だらけのマーベラスが言う。



「っ……!だ、大丈夫...!解毒、してる...ところ……だから...」



自分の能力を駆使して治療していく。



アルは、頑張って立ち上がる。



「っ、マーベラス、こそ大丈夫なの?」


アルがそう言うとマーベラスは、鼻で笑う。



「俺を誰だと思ってんだ。」



「…私が、こなきゃ危なかったくせに……」


少しずつ足を進ませながら言う。



「…てか、どうしてマーベラスがここにいるの…?」




「あれだ...」


マーベラスが指さす方向には、大きな穴が空にあいていた。


「なにあれ...」



「お前には、やっぱり、見えるんだな。」


マーベラスは、アルからゆっくり離れた。


「どういうこと?」


とアル。


「他の奴らには、見えないらしい」


「それって、ジョー達にはってこと?」



「あぁ。」



何かが始まる予感がした。









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