またあの桜の下で

□ロイミュードの狙いとは
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「大丈夫ですか!?」





霧子が進ノ介と剛に駆け寄る。




「あ、あぁ...」




傷だらけの進ノ介と剛。




「...アルは...那月は、どうしてあんなのになったの進兄さん」




「...ブレンが那月に毒を入れたらしい。那月には、解毒できないような毒をな」




霧子に支えてもらいながら、言う進ノ介。




その様子を眺めていたルナは、霧子の足元に走る。




「これって...」



気づいた霧子がシフトカーを持ち上げる。




「那月のシフトカー?」





そうだよ進兄!ていうか、那月が入ってるんだけどね



って、伝わるわけないか...



精神をルナに乗せたから、助かったけど危なかった。



あのスピアっていうやつ危ない。





「とりあえず、特状課に戻りましょう。追田警部補や西城さんにバレてしまいましたし。」



「あぁ。」




進ノ介達が歩きだす。



だが、剛は行かない。




「どうしたの剛?行かないの?」



霧子が言うと剛は、悲哀の表情を浮かべた。



「...ごめん、姉ちゃん。」




剛がそう言うと何かを察した霧子は、大丈夫。と返した。






進ノ介、霧子達は、特状課へ。




剛は、フラフラと別の方向へと歩き出したのだった。





















「なぜ、トドメをささなかったのです。」



ブレンがスピアに言った。




「ちょっと、疲れたの。別にいいでしょ?次に会ったときはちゃんと殺すからさぁ。ね?ブレンちゃん」




「ブ、ブレン...ちゃん...?」




わなわなと震えるブレン。



ブレンちゃんというのにハートとメディックは、笑いを堪えるのに必死だ。




「ちょっと!ハート!笑わないでください!」



ブレンがそう言うとハートは、




「すまないブレン。...ふふ」



やっぱり我慢ができないようだ。





「ブレンちゃんだなんて、お似合いですわよ?」



メディックも笑いながら言う。




「貴様も笑うなメディック!!」




ブレンが叫ぶがそれは、届かない。





「賑やかなところ悪いがスピアには、新しい死神として迎え入れたい。」



奥から現れたロイミュード。



No.001だ。





「新しい死神、ですか?」




メディックが言うと001は、頷く。




「それでは、チェイスは...」





「2人で行動すればいい。」




001は、そう言うとまた奥へ消えてしまった。












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